京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ: 栽培 2020

3回目の挑戦となったこの時期のブロッコリー。
とうとう今年は一昨日から収穫が始まっています。

でもねー、品質が狙ったほどではないんです。


4月の20日頃からでしょうか。
雨がさっぱり降りません。
いや、まったく降らないわけではないんですけど、全然足りない。
圃場の土も表面は湿っても少し掘るとカラッカラ。

今日も雨予報でしたが、雨量はやっぱり全然足りません。
夕方に予報を確認しましたが、いずれも降ってもごくわずか。

こうなったらやるしかありません。
畝間潅水。

京丹波町は田植えのピークに入っています。
どこも水が必要な時期ですが、周辺の田んぼのかたに確認して水をあてることにしました。
ここは溜池の水なので、川の水と違っていくらでもあるというわけにはいかないのです。

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左手前に取水口があってそこから水が入ってきています。

手前はスイートコーン。
これはこれで水は欲しいのですが、それより急ぎたいのは奥のほうにあるブロッコリーとタマネギです。

そこまで少しでも早く水が届くようにトラクターで溝を切って、鍬でさらに手直ししていきました。

日暮れまでやって「これで大丈夫だろう」ということで帰宅。

でも問題はそのあとです。
夕食を食べているとなんか外が騒がしい。

ど、土砂降りやんか!

雨雲レーダを見るとしばらく強い雨。

たのむわー、天気予報。

水が入りすぎるのもよくありません。
仕方ないので圃場に戻ってヘッドライトを頼りに作業です。
いったん水を止めて状態を確認。

スイートコーンは十分に水が回っていますが、タマネギとブロッコリーはまだまだです。
スイートコーンのところに溜まった水をタマネギとブロッコリーに行くように鍬でまた溝を切っていきます。

結局明日の朝まで水を入れ続けることにしました。

奥までしっかり水が行っていることを願って、今日は寝ます!

昨年はGWが終わってから遅霜がありました。
こんなのはめったにないのですが、一度経験してしまうとやはり気になります。

予報ではここ数日では明日の朝が一番冷え込みますが、最低気温は6℃ないし7℃.。
霜の発生は”気温が5℃以下(または4℃以下)”とされているので「今年は大丈夫そう」と思っていたのですが・・・。

出てしまいましたねー”霜注意報”。

霜ってわからなくて「明日は絶対来るなー」と思っても来なかったり、その逆もあります。
最低気温を見る限り降りそうにないのですが、注意報が出てしまうと何もしないわけにはいきません。

今日は潅水を兼ねて追肥をしたり、圃場をトラクターで耕したりでしたが夕方にはそれらの作業は切り上げて霜対策を行いました。

今年植え付けたブドウは萌芽が始まっています。
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これに霜がついてしまうとアウトです。
なので不織布をかけます。
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スイートコーンも。
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数日前にトンネルは外してありますが、これも霜があたると致命的。
やはり不織布をかけました。
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これは黄色のコーンで、こちらはこれで大丈夫です。
でも白のほうは資材が足りず、一部は不織布を掛けることができませんでした。
そこについては明日は別の対策になります。

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明け方から作物に水をかけます。
これは昨年もやった対策。
不織布ほどではないですが、そこそこの効果があるのです。

いま当園ではブルーベリーの花がいっぱい咲いています。
一番最後の品種でもこんな感じ。
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この花に昆虫がやってきて受粉をしてくれます。
とってもニホンミツバチではなくて主にはマルハナバチです。
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今は保湿と防草のために株元に有機物でマルチをする作業をしています。
耳元で”ブーン”という音がするので少し気持ち悪いのですが、これまで刺されたことはないので大丈夫でしょう。

それから今年は新顔がチラホラとやってきています。
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蝶です。
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なんという蝶でしょうか?
ネットで調べてみたのですが「カラスアゲハ」のメスのようですね。
きれいなもんです。

でもなんか黒い蝶って色々言われているみたいですね。
吉やら不吉やら。
どっちでしょうか?

今日は京丹波町も気温が25℃まで上がりました。
そして何よりこの先は遅霜が来そうな最低気温の予報はなくなっています。
初夏っていつからいつまでって、いろいろ考え方があるようですが、農家的には今日からということで
よろしいのではないかと思います。

ということで防寒資材を外す作業を始めました。

前にも書いたブロッコリー。
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こんな感じで不織布を下から押し上げて「早よはずせー!」って言われてるみたいな状況でした。

はずしてみたらこんな感じ。
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不織布に邪魔されて葉がぺしゃんこになっています。
でもまあこれは数日でピンと立ってくるのではないでしょうか。

ブロッコリー以外にスイートコーンの資材撤去も始めています。
昨年の経験(GWが終わってからの遅霜)があるので近くには置いたままにしておきますが・・・。

それからミニトマトの定植も行いました。
今年は3品種栽培するうち、今日は2品種を定植。

夏に向けてどんどん忙しくなってきます。

京都府の中山間地である京丹波町では今は微妙な時期です。
日中は20℃前後まで気温は上がりますが、朝がまだ寒い。
いわゆる遅霜が心配な時期なのです。
なので霜に弱い作物はまだこんな感じ。

スイートコーン(黄)
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スイートコーン(白)
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スイートコーンは霜は”アウト”です。
少しなら生育が遅れる程度かもしれませんが、下手をすると枯れてしまいます。
なので不織布だけは最低でもかけています。
ということで遅霜って農家にとっては手間を生み出してしまうんです。

ブロッコリー。
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こちらは花蕾ができてきているものです。
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防寒しながら育ててきているものなので寒さには弱い状態です。
霜にあたると”アウト!”というわけではないのですが、アントシアンのような障害が出る懸念があります。
なので、遅霜の心配がなくなってから不織布ははずします。
早めにはずしてしまえれば病害虫の防除とかやりやすいのですが・・・。

で、その遅霜。
いつ心配がなくなるかです。
手元の予報では28日が2℃で29日が4℃。
霜が降りてもおかしくない気温。
ただそれ以降は霜の心配はなくなりそうな予報になっています。

この辺では”八十八夜まで”と言われたりします。
ちなみに今年の八十八夜は5月1日。
今の予報ではおおむねその通り。
ただ昨年はGW後に遅霜が降りました。

今年はどうなるでしょうか?

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