京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ:栽培 2019 > 2019 ブロッコリー(秋・冬)

ここ2日は天気が良く、気持ちよく作業が出来ています。

でもこれもつかの間で明日はまた雨。
そのあと2日晴れと思ったら、そのあと2日は雨マークになっています。

この冬はずっとこんな感じです。
とにかく圃場が乾かない。
京丹波の冬は曇天が多いのですが、どこかで乾くタイミングがあって、そのすきにトラクターで耕耘していくのですが・・・。
今年はそのチャンスがここまでチャンスが全くありません。

先日植えたブロッコリーも昨年の秋に仮に立てておいた畝に植え付けています。
「備えあれば・・・」とはよく言ったものです。
でもできるだけのことをやっていくしかないですもんねー。

ということで今日は冬のブロッコリーの撤去をしました。
耕耘まではしないのですが、トラクターにつけたハンマーナイフで残差を砕いていきます。
グチョグチョのところには入れないので、この2日の好天は助かりました。
ブロッコリーは2つの圃場で栽培していますが、今日は前半の圃場を撤去。
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ここには3月になると次の作物を植え付けないといけません。
当園にとってとても大切な作物。
この話はまた追ってご説明します。
今日のところは「とても大切な作物」ということで。

今日ようやく初雪が降りました。
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まあちょっとですけど。
京丹波町にきて10年になりますが、この時期まで降らなかったのは初めてです。
ずっと気持ち悪いくらい暖かい冬だったので、なんか少しホッとしました。

でもやっぱり雪はありがたくはありません。
雪が積もるとほとんどの作物は収穫ができないのです。
そんななかレタスだけはトンネルをしているので収穫を行いました。
トンネルの上にも雪が積もっているのでまずはそれを落とさないといけません。
やっぱり余計な手間がかかりますねー。
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右の3本が今日の収穫対象です。


今日は時雨れて、ずっと降ったりやんだりの一日でした。
晴れ、雪、晴れ、雪・・・みたいな。
気温は最高気温が1℃ということで、この冬一番の冷え込みです。

でも問題は明日の朝。
予報では明朝の最低気温が-6℃。
数年前にこの気温になったときは、家の水道が凍結して昼頃まで水が出ませんでした。

これは水を細く出しておけば大丈夫なのですが、心配なのはやっぱり作物です。
ブロッコリーの終盤がまだ圃場に残っているのですが、この寒さにどこまで耐えられるか。
終盤はちょうど収穫が始まったばかりです。
寒さに一番強い品種で昨年も栽培している品種ですが、この低温で収穫期を迎えるのは初めて。
ある程度は「だめかもしれない」という前提での栽培ではあるのですが、ここまで来たら何とか耐えてほしいところです。

あと育苗中の苗も心配。
不織布とビニールの2重のトンネルで育苗しており、夜はさらにビニールを1枚かけています。
でも何せ明日は-6℃。
今日はビニールをもう一枚かけておきました。
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ということで、京丹波町ではやっぱり暖冬がいいのです。

前回書いた霜の件。
やはり あとからブロッコリーにはダメージが出てしまいました。
出荷をしている区画のうち、3割くらいは出荷できない状態になってしまいました。

でも残りはなんとか出荷はできる程度ではあったのが救いです。
ただベストな状態でないのが買っていただくお客様に申し訳ない。
ブロッコリーはとにかく冬のメインの作物です。
この先やられっぱなしではいられません。

というわけで霜対策はできるだけのことはやっています。
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カリフラワーにも。
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不織布のべた掛けというやつです。

でもこれって結構たいへん。
設置の手間もあるのですが、強い風が吹くと・・・。

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や、やめてー!!

なんです。
でも仕方ない。
はがされては直し、またはがされては直す。
やっていくしかないです。
ここまでやるのは初めてです。
これから厳冬期を迎えますが、うまくいくかどうかはわかりません。
雪にも降られるでしょうし。
でもまずはやってみているというのが現状です。

ただねー。
あれなんです。
実はあれ以来まともには霜が降りていないんです。
12月初旬頃の冷え込みはどこえやら。
その後はまさに暖冬。
大晦日から元旦は久々の寒波で雪予報だったのがそれも消えています。
もう翻弄されっぱなしの今年の師走なのです。

今日は起きてびっくり。

畑が真っ白です。
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きっつい霜が降りました。

葉にもびっちり。
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12月になったばっかりでこんな霜がつくのはあんまり記憶にないですねー。
大体でいうと11月に一度冷え込んで初霜が降ります。
でもそのあといったん寒さが緩んで12月の中旬頃から朝の冷え込みがきつくなっていくというのが例年の感じです。

ブロッコリーも今収穫しているのはあまり寒さに強くない品種です。
次の区画からは寒さに強い品種に切り替わりますが、こういう凍てが続くとやはりダメージがあります。
対策を考えないといけません。

今夏の猛暑で育苗がうまくいかず、ダメもとで定植したブロッコリーとカリフラワー。
とにかく諦めないで、やれるだけやってみようということでした。
そしたら思いのほか成長してきたというのは前に書いたのですが・・・。

そして今日、こんなんが出来てしまいました。
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きれいなドーム型で軸もバッチリです。

これは早生品種ですが、晩生のほうもとても良い状態になってきています。
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まだ花蕾は出現していませんが、出てくるころにもう少し葉が立てばかなり良い状態といえます。

ブロッコリーだけではありません。
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カリフラワー(ロマネスコ)もよい感じです。

やってみるもんですねー。

こうなると更に欲が出てきます。
特にブロッコリーは2月まで出荷する計画で作付けています。
まだまだ先は長いのですが、品質の良い商品を一株でも多く採ってやろうと今日は追肥追肥の一日でした。
年明けのは昨年はうまくいっていません。
その大きな原因と考えられるのが2点あって、それは改善してきています。
今回はどうなるでしょうか。

京丹波町はブロッコリーの産地ではありません。
自分で試行錯誤していくしかないのです。

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