京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ:栽培 2019 > 2019 レタス

暖冬の年は野菜の価格は下がってしまいますが・・・。

と、前回の投稿で書いてしまいました。
相場が安くなると、当然直売所での販売価格も安くなります。
でもそれだけではないのです。

もっと問題なのは売れなくなってしまうんです。
スーパーなんかで安く買えていると、お客様も普段から十分に食べていらっしゃる。
なので直売所で売られていてもあまり魅力を感じない。
ということではないでしょうか。

昨年でいうとレタス(結球)やハクサイなんかがさっぱりでした。

で、今年はどうなっているか。
この冬の当園の作物は販売目標の多い順でいうと次のような感じです。

ブロッコリー
レタス(結球)
ニンジン
カリフラワー
ハクサイ
その他

今日の取引相場を見てみると・・・。
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やってくれますねー。
でもまだニンジンがあります。
この冬はこれまでずーっと平年より高く推移してきてるんですよ。
ニンジンどうや!
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へ、平年割れしてしもた・・・。

しゃーないですねー。
ほんまに。
でもこれって輸入野菜も含めての相場のような気がします。
国産だけだったらきっと違いますよ。


とかなんとか自分を慰めるしかないですねー。

だからといって栽培を放棄するわけにはいきません。
見事に第一位を獲得された結球レタスさんのお世話をしましょう。

今日は朝から雨です。
明日の朝も気温はさほど下がらないので、トンネルを開けて雨にあてることにしました。
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明々後日の朝から少し最低気温が下がる予報になっています。
それまでに病害虫の防除と追肥を行う予定です。

でも、やればやるほど安くなるんですよ、きっと。

今日の日中は日が差して作業していると少し汗ばむくらいでした。
でも暖冬と発表されたわりになんか寒い日が多い11月です。
この先も明日の夜あたりから冷え込んで最低気温が0℃~1℃がずらっと並んでいます。
ということで昨日と今日でレタスにトンネルを設置しました。
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昨年に初めて栽培したレタス。
暖冬とされていて栽培してみたら結果はまあまあ。
ただやってみて思ったのは、暖冬の時以外は難しいなーという感じです。
朝の冷え込みが厳しいとトンネルをしていても作物が凍ってしまうのです。

でもまあ先述のとおり今年も暖冬の予報が出たので栽培しているというのが今年のレタス。

昨年の経験から播種時期を早めています。
このトンネル設置も1週間ほど早い設置となりました。

どうなるでしょうか。
考えたらこの夏も冷夏みたいな予報だったのに、結果はハズレ。
冬は当たってほしいなー。

今年初めて栽培したレタスですが、今日で1回目播種分はほぼ収穫できました。
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どんな作物でもそうですが、収穫が終わった頃の圃場って・・・。

ちなみに朝から収穫を始める2回目播種分はこんな感じ。
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あー、なんかホッとする感じですねー。

ところで前に書いたブロッコリー・カリフラワーの圃場準備。
一昨日に畝を高くするために管理機をもう一度直しました。
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高畝とまではいきませんが、まあこれくらいなら栽培していけると思います。
また表面水をなるべく排水するために溝をつなげています。
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あとはマルチを張れば定植準備は完了です。

前回書いたレタスの味。

ここ数日はこんな感じの青空でした。
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光合成しまくりです。

さらに追肥の効果が早速出て、食味が少し改善しています。
今日も飲食店にサンプルを搬入しました。
皆さんでご試食いただき、気に入っていただけたようです。

ただ残念なことにこの晴天も昨日までで、今日は曇天の一日でした。
明日は雨の予報です。
ブロッコリー・カリフラワーの圃場準備もいったんは今日までです。
一昨日に荒起こし。
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昨日は土壌改良資材を投入して2回目の耕耘。

そして今日は元肥を散布して3回目の耕耘を行ったあとに、畝立てを行いました。
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ほぼ日没までかかって一応畝立ては終了。
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ただねー、これではちょっと畝が低いのです。
大きな雨が来ても根が浸からないようにしないといけない。
それで、高く畝が立つように管理機のほうは設定してあるのですが・・・。
この圃場は土の下の方が固い感じなのです。

明日の雨の後はまた晴れ間が戻りそうです。
でも日・月がしっかり雨マーク。
土曜を逃すとあとは暫く圃場に入るのは難しくなりそうです。
土曜日にもう一度管理機を通して高い畝にできないかやってみます。

もう一歩のところでなかなか収穫までいかなかったレタスですが、ようやく収穫を始めています。
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こんな感じでトンネルを開けて収穫して、採り終ったらまた閉める。
ちょっと面倒ですがこれは仕方ありません。

で、レタスのほうですが、しっかりと結球していて まあ申し分ないのではないでしょうか。
ただ不満なのは、肝心の”味”。
一言でいうと、普通。
「あ、このレタス美味しい!」と思ってもらえる感じがしません。

このところ晴れ間が少なく、光合成があまり活発ではないので、仕方ないと言えば仕方ない。
でも、それでは気が済まないのが当園です。
やれることはやっていきましょう。

ということで、まずは2回目播種分に液肥を施しています。
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今収穫している1回目播種分には根から吸わせる肥料では間に合いません。
明日から葉面散布を行っていきます。

昨日発表された長期予報でもこの先は気温は高めですが日照は少ないとのことでした。
ところが今日の天気予報では・・・。
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チャンスです、チャンス。
作物の糖度も上がってきます。
さらに畑も乾いてくるので、育苗中のブロッコリーやカリフラワーといった春作の圃場準備も進められます。
この先は忙しい一週間になります。

あ、シカやイノシシの捕獲作業もやってますよ。
2月16日からは「有害鳥獣捕獲」が始まっています。
保護区の中もできますし、使える罠も違ってきます。
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左が猟期に使っていた罠で、右が有害駆除で使える罠です。
猟期に使用する罠は12cmまでと決められています。
有害駆除ではその制限がなく、大きな罠を使うことが出来ます。
12cmっていうと、両手の親指と中指で円を作ったくらいしかないので、大きな罠を使えるのは助かります。

さらに先輩の猟師さんに罠について教えてもらいました。
写真のだと不要な部品が付いていたり、部品の種類も変えた方がいいらしい。
その辺も改良しながら、1頭でも多く捕獲できるよう取り組んでいきます。

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