京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ:栽培 2018 > 2018 サツマイモ

前回は「サツマイモの寒さ対策」について書いたのですが・・・。

今年は夜温が低く、寒さに弱いサツマイモの対策ということで石油ファンヒーターを設置しました。

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ちゃんと写真までつけて、実は書きながら心の中では「どや!」という感じだったのですが・・・。

間抜けな松穂農園は翌朝になってようやく気づきます。
石油ファンヒーターって3時間運転すると安全装置が働いて止まるのでした・・・。

言い訳しません。
アホなんです。
でも、これは治らないので仕方ありません。

それで、結果はどうだったかというと、実は大丈夫だったんです。
どうもイモが熱を出しているのではないでしょうか?
暖められて、暖房が切れた後に熱を放出しているのかなー。
よくわかりませんが、翌朝の庫内の温度は13℃で見事に適温。

あれからしばらくたちますが、今のところ翌朝の庫内温度が13℃を下回っていたことはありません。
暫くこのままで大丈夫そうです。

黒枝豆の収穫・出荷が終盤となっています。
この週末で最終の出荷となるよう作業を進めているところです。

黒枝豆の収穫・出荷を中心に、並行して冬作の栽培を進めているという状況は変わりません。
前に書いた通りほぼワンパターンの日々。

そんな中、ちょっと異変がありそうです。
それは明朝の低温。
予報では明日の最低気温は5℃となっています。
10月にここまで下がるのは滅多にありません。

こうなると、ちょっとまずい作物があります。
サツマイモ。

イモってジャガイモやらサトイモやらあれこれありますが、種類によって貯蔵に適した温度が全然違います。
ジャガイモなんかは低めの温度が良いとされていますが、サツマイモは違います。
最適な温度は13℃で、湿度が90~95%なのだそうです。
10℃を下回ると障害が出始め。さらに下がると腐敗が起こってしまいます。

そこで、11月中旬以降に行おうとしていた対策を実施することにしました。
産地では専用設備を設けて保存しているようですが、当園では冷蔵庫を使用します。
電源を切って、保温用の設備として活用しようというわけです。

まずは倉庫に置いてあったサツマイモを冷蔵庫に格納。
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写真は紅はるかですが、金時などもあり全部で40箱くらいです。

格納したらファンヒーターと加湿器を設置。
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ファンヒーターの温度設定を調整して、庫内温度はきっちり13℃になりました。
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サツマイモの保存は初めて行います。
上手くいくかどうかわかりませんが、まずはこれでやってみようと思います。

今日はサツマイモの収穫が作業の中心です。

昨日と今日で、2品種目の「紅はるか」を収穫しています。
それにしても今日は良い天気。
今日は2名の方にお手伝いいただきましたが、「ええ天気やねー」「気落ちいいねー」と何回も聞こえてきます。
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これまでのところ、サツマイモはまあ順調です。
例年だと普通なんだと思うのですが、近所の人たちは「今年のイモはあかん・・・。」という話しか聞こえてきません。
なんか一株でまともなイモが2つくらいしか採れないそうなんです。

そんな中、当園は・・・。
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結構よい感じです。

食味を上げるという点では他の農家さんがやらないことをやっていますが、収量という点ではこれといって特別なことはしていません。

でも一つだけありました。
灌水です。

サツマイモは干ばつにとても強い作物で、普通は灌水なんかしません。
でも今年の猛暑。
さすがに弱った感じがして、一度だけ灌水しています。
http://livedoor.blogcms.jp/blog/homatsu/article/edit?id=76475542

これが良かったんですよ、きっと。
せっかくやったんだから、そういうことにしときましょう。

昨日と今日で収獲したサツマイモです。
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あとは洗って、乾燥。
暫く貯蔵して 甘みが増してきたら出荷となります。

それ以外でやったのはホウレンソウの播種。
およそ一週間前に1回目の播種をしていて、無事に発芽しています。
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今日は2回目の播種を行いました。

あとはブロッコリー。
追肥や土寄せを行っています。
特に大きくなってきている株は、今度の台風は要注意です。
株元に土を寄せて、少しでも倒伏しにくいようにしています。
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今日は予定通りサツマイモの収穫です。
2名の方にお手伝いいただきました。
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まだちょっと圃場が乾ききらないので、少し足元を取られながらの作業。

概ね狙った大きさのサツマイモが収穫できました。
ただ思ったより歩留まりが悪いですねー。
キズが付いたり、虫にやられたり。
でもまあ私の場合、出荷できないイモはイノシシ猟に使ったりできるので無駄にはなりませんが・・・。

鳴門金時は今日で終了。
まだ全体の1/4です。
明日以降、天気を見ながら収穫を進めていきます。

ところで雨が多いとぼやいていたら、少し予報が変わりました。
明日の雨はなくなって、火曜日には降るものの木曜には晴れ間がありそうです。
まずは明日の晴れを生かしていきます。

今日は晴れてくれました!
もう雨とか曇りばっかりで日照が少ない今年の9月。
今日・明日の晴れ間を生かしましょう。

サツマイモの収穫時期がやってきています。
3品種を栽培していますが、採りごろになったのが「鳴門金時」です。
掘るのは明日やることにして今日はその準備。
ツルを切って、マルチを剥がします。
今日も手伝いに来てもらって作業を進めました。
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あとはブロッコリーの定植とかもやっています。
でもこれだけ日照が少ないと冬作の出来が本当に心配になります。

おかしくなったのは昨年の10月から。
例年は晴れの多い10月が雨ばっかしで、さらに季節外れの台風にもやられ。
11月になったら急に寒くなって、そのあとは本当に寒い冬。
春は穏やかでしたが、7月には避難指示が出るような豪雨に見舞われて・・・。
さらに夏はとんでもない暑さに加えて渇水。
それも一段落したと思ったら、今度は日照不足。

こんなに変な気候が続くのは初めてです。
9月でちょうど一年なので10月以降は安定するのを期待していたのですが・・・。
一昨日に発表された1か月予報では、どうも10月も日照は少ないらしい。
いつまで続くんでしょうねー。


京丹波町は黒枝豆、栗といった秋の味覚が有名で 市場でも高値で取引されます。
それが7月の豪雨以降の異常気象で、かなりの影響が出ています。
栗農家さん曰く「例年の半分くらい」。
さらにひどいのが黒枝豆。
昨日JAに行ったのですが、早生の枝豆はここまで例年の20~25%しか出荷がないそうです。

もうメチャクチャ。
当園も初めて早生の黒枝豆を栽培しましたが、極早生は全滅。
早生を明後日から収穫予定ですが、収量はかなり低いものになります。

そして10月になると、いよいよ新丹波黒の枝豆の収穫なのですが・・・。
こちらもやはり面積あたりの収量はかなり少なくなります。
昨年の2倍以上の面積で栽培していますが、出荷量は昨年を下回る可能性すらある状況です。

でももう仕方ないです。
昨日も仕上げ段階の追肥を行いました。
「出せる分だけでも最高のものを。」
今はそんなことを思いながらやっています。

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