京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ:栽培 2018 > 2018 黒豆の枝豆

黒枝豆の出荷のほうは29日で終了しています。

収益的には今年の柱に考えていた黒枝豆。
計画では9月に早生の品種をJAに出荷。
10月は例年栽培している「新丹波黒」の枝豆を直売所を中心に販売。
新丹波黒だけで昨年の2倍強の面積を栽培していました。

でも結果はボロボロでした。
ブログでも書きましたが西日本豪雨の時に圃場が水浸し。
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写真もそうなのですが、特に早生の圃場がひどい状態になりました。
このあと3週間雨がなく、ひどい高温にさらされて傷んだ根を回復させることが出来ませんでした。
結局9月は出荷ゼロ。

10月の新丹波黒の売上は目標の半分弱。
こちらは10月上旬から出荷が出来ており、他の生産者よりは良かった方だったと思います。
でも相当に厳しい結果になってしまいました。

そんな中ですが、良かったこともあります。

前に例年篠山で黒枝豆を買われているお客様が当園に来られた話を書きました。
そのお客様には「来週末から10日程が味も乗っておすすめです。」みたいな話をしたんです。
来年また来ていただけると嬉しいなー、と思っていたのですが・・・。

ところが、実は21日にまた買いに来てくださったんです。
「美味しかったー」といって前回よりもたくさんお買い上げいただきました。
お二人で30袋。

他にも昨年地方発送をご依頼いただいたお客様からも「今年は配りたい」ということで、これまたたくさん発注いただけました。

道の駅でも出荷を待って下さっていたお客様がいらしたらしい。
出荷はお手伝いの方に行っていただくことが多かったのですが「来ないか待ってたー」と言われて買っていかれたそうです。

たまりません、こういうの。

こういったお客様の期待を裏切らないように、来年も頑張ります!

1年で一番忙しい10月も早くも折り返しました。
黒枝豆のほうは、今のところ完売が出来ています。

生活は、ほぼワンパターン。

6時に直売所が開くので、まず1回目の出荷。
そのあと 収穫に向かいます。

8時30分にお手伝いの方が来られたあとは、莢もぎと選別・袋詰め・出荷は皆さんにお任せ。
私は”収穫して選果場に搬入”の繰り返しです。

夜は翌日1回目出荷分の袋づめ。

みたいなことが中心で、最後の出荷の後なんかにブロッコリー、ホウレンソウといった冬作の作業を行います。
でも日暮れが早くなってきてそんなに作業は進みません。
どうしても作業は遅れがちになります。

実は冬作はこれがいけないんです。
夏作だと日を追うごとに作物が成長しやすくなって、あとから植えたものがどんどん追い付いてくる感じになります。
冬作は逆で、ちょっとの遅れが大きな遅れになってしまう。

それで昨日の午後と、今日は枝豆の出荷を中断して冬作の作業を中心に行いました。
明日からはまた枝豆中心になりますが、何とか冬作のほうも頑張ってやっていきます。


あー、サツマイモの最後の品種の収穫も残ってる・・・。
これは近日に。

10月ということで、当園の場合は7月と並んで一年で一番忙しい月になっています。
今月は何といっても、丹波の黒枝豆。

なのですが・・・。

前にも書きましたが今年はとにかくこの枝豆が大不作。
まだ多くの農家さんが出荷を始められていない状況です。
莢が太ってこないのです。
今日も知り合いの農家さんが「あと一週間くらいかかりそう。」とか言ってました。

当園ですが、一株に付く実の数も少なく 例年の同時期と比べるとやや小ぶりですが、なんとか出荷が出来ています。
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新丹波黒は今日で3日目の出荷となりました。
前述のような状態なので、道の駅の直売コーナーの枝豆用の棚はいついってもたいがい空っぽ。
そこに枝豆を出荷に行くと、棚に商品を並べているところにお客様が寄ってきてどんどん買っていかれます。

そんな調子なので値段もいくらでも上げられそうな雰囲気です。
でもなかなかできないんですよねー、気が弱くて。
まあ昨年と比べるとそれなりに上げてはいますが、お客様がびっくりしない程度にしています。

こんな状況は京丹波町だけでなく篠山も同じようです。
例年だと沿道のあちこちに農家さんの枝豆直売所が並びます。
ところが今年はさっぱりやってないらしい。
今日も毎年篠山で買われているという大阪のお客さんが「どこ行っても売ってない・・・。」と京丹波町に流れていらっしゃいました。
でも状況は京丹波町も同じで「どっかで買えないか」とだいぶ探して当園にたどりつかれたようです。

道の駅の直売コーナーでも少しお客様と話が出来るときがありますが、やっぱり直接売るって楽しいです。
たくさん買っていただいたので、近日出荷開始予定のサツマイモをオマケすると、とても喜んで下さいました。
こうなるとサツマイモもやめられませんねー。

今日は晴れてくれました!
もう雨とか曇りばっかりで日照が少ない今年の9月。
今日・明日の晴れ間を生かしましょう。

サツマイモの収穫時期がやってきています。
3品種を栽培していますが、採りごろになったのが「鳴門金時」です。
掘るのは明日やることにして今日はその準備。
ツルを切って、マルチを剥がします。
今日も手伝いに来てもらって作業を進めました。
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あとはブロッコリーの定植とかもやっています。
でもこれだけ日照が少ないと冬作の出来が本当に心配になります。

おかしくなったのは昨年の10月から。
例年は晴れの多い10月が雨ばっかしで、さらに季節外れの台風にもやられ。
11月になったら急に寒くなって、そのあとは本当に寒い冬。
春は穏やかでしたが、7月には避難指示が出るような豪雨に見舞われて・・・。
さらに夏はとんでもない暑さに加えて渇水。
それも一段落したと思ったら、今度は日照不足。

こんなに変な気候が続くのは初めてです。
9月でちょうど一年なので10月以降は安定するのを期待していたのですが・・・。
一昨日に発表された1か月予報では、どうも10月も日照は少ないらしい。
いつまで続くんでしょうねー。


京丹波町は黒枝豆、栗といった秋の味覚が有名で 市場でも高値で取引されます。
それが7月の豪雨以降の異常気象で、かなりの影響が出ています。
栗農家さん曰く「例年の半分くらい」。
さらにひどいのが黒枝豆。
昨日JAに行ったのですが、早生の枝豆はここまで例年の20~25%しか出荷がないそうです。

もうメチャクチャ。
当園も初めて早生の黒枝豆を栽培しましたが、極早生は全滅。
早生を明後日から収穫予定ですが、収量はかなり低いものになります。

そして10月になると、いよいよ新丹波黒の枝豆の収穫なのですが・・・。
こちらもやはり面積あたりの収量はかなり少なくなります。
昨年の2倍以上の面積で栽培していますが、出荷量は昨年を下回る可能性すらある状況です。

でももう仕方ないです。
昨日も仕上げ段階の追肥を行いました。
「出せる分だけでも最高のものを。」
今はそんなことを思いながらやっています。

今回の台風21号。
結果から言うと、大きな被害は出ていません。
昨年秋の台風と同じで、ほぼど真ん中でした。
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で、どんな一日だったかというと・・・。

昨日から進路予想も大きくは変わらず、もう絶対来るという感じ。
そんななか、今日は夜明けとともに昨日の続きで黒豆の倒伏対策からはじめています。
朝から風はあったものの、そよ風というか台風が接近しているのを感じさせません。
予報では9時から雨が降り出すことになっていましたが、時折風が強く吹くものの、すぐに止んでしまいます。
「嵐の前の静けさやなー」とか思いながら作業を進めます。
そして11時を過ぎてから いよいよ風雨ともに強くなっってきました。
11時半には予定の作業を完了。
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でも作業を終えても「これでもう大丈夫」というのではなく、「今回はこれ以上は仕方ない」という感じ。

帰宅した後は自宅周辺で飛びそうなものがないか点検し、ここに引っ越してからはじめて雨戸も閉めました。
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もう観念した感じだったのですが・・・。

結果は先程書いた通りで、
黒豆のほうも、さすがに煽られてはいますが概ね無事。
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近隣で栽培されている水稲も、少し倒れていることろもありましたが、こちらも概ね無事。
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ということで、まだ何とかはなりそうです。
明日、明後日と晴れた後、4日間雨マーク。
冬作にとって大切な二日間となります。

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