京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ:農業よもやま > 農政のこと

深い霧で始まって。
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11時頃からはピーカン。
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こんな中でずーっとタマネギの草ひき。
ということで相変わらずの一日でした。
なんかブログを読んでくださっている方に申し訳ない。
なのでもう一つ相変わらずなお話。
農業の助成金というやつです。
1月にはこの辺では最近めったにない降雪となりました。
ビニールハウスが倒壊して・・・、っていうニュースをご覧になったと思います。
いくつかの市長が知事に援助を求めたとか。
気の毒やなーと思ったあなた。
騙されています。
私もテレビでニュースを見ました。
そこでは倒壊したハウスの内部が写されていました。
「やっぱし」。
雪でハウスが壊れないようにする対策が行われていません。
ビニールハウスは雪に備えて、数メートル間隔で竹や足場パイプで支柱を入れておきます。
これは農業では常識。
当たり前のことなのです。
そんなこともしないで「ハウス壊れたから」と補助金を申請する。
行政も不可抗力だったかは関係なしに税金で援助する。
農業ってこんなことが当たり前です。
私は就農活動をはじめて2年半、これまで補助金を申請したことがありません。
その理由はこんなところにもあります。
これから少しずつ書いていこうと思いますが、農業なんてもうとんでもない産業になってしまっているのです。

前の記事を書いた途中で刈払機に給油をすると不具合が見つかりました。
刈払機にはエンジンに燃料を送るための部品があります。
こんな部品です。
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右側の小さなゴム。
これをシュポシュポやってからスターターのロープを引っ張ってエンジンをかけます。
どうもこのゴムに穴が開いてシュポシュポやると燃料が漏れます。
作業は中断して部品を買いにホームセンターへ。
そして値段を見てびっくり。
こんな小さなゴムの部品、いくらだと思います?
50円?
惜しい!

何と798円(税込)です。
小泉さんが「日本の農業の高コスト体質」にメスを入れようとされているようです。
まずは肥料から着手されたよう。
なんか農協によって肥料の値段が倍以上違っているそうですねー。
でもまだまだ全然ありますよ。
びしょびしょの雑巾を絞るようなもので、なんぼでも出てきます。
是非頑張って欲しいものです。

アルバイトに行く前の作業は事務作業。

償却資産の耐用年数や、そもそも償却処理できるか不明な出費がありました。
その辺を昨日町役場に問い合わせて回答を貰ったので、その修正作業です。
昨年度は農業収入の数倍の出費をしています。
もう数字を見ているだけで気が重くなる・・・・。

非農家出身での新規就農というと一から自分で揃えなくてはいけません。
そうなるとこんな結果になります。

(以下は京丹波町の曽根という地域で就農しようとしている私個人の経験です。)
以前も書きましたが、45歳以上の就農は役場は相手にしてくれません。
「無視」どころか「足引っ張るんか?」というような対応をしてきます。
すべて自力でやっていくしかないんです。
一定の年齢になって農業に転身を考える人は多いと思いますが、この点は覚悟が必要です。

あ、ちょっと言いすぎました。
”すべて自力”というのは”経済的には”という話です。
これもちょっと言いすぎかなー。
私の場合、地域の人たちに支えられて就農活動ができています。
例えば倉庫や苗の置き場所。
年に数回の草刈りをするだけで無償で使わせていただいています。
時には無償で作業を手伝ってもらったり。
経済的にも支えていただいています。

でもそれには条件があるように思います。
とにかく一所懸命に頑張ること。
そうしたら農村の人たちはきっと支えてくれます。

なんか気持ち悪いくらい暖かいですねー。
でもブロッコリーは大きくならず・・・。
でもある意味では狙い通りです(かもしれません)。
先日書きましたが10月の渇水の後の11月の多雨で一気に肥料が効いてしまいました。
この前に施した肥料はそれを是正する効果があります。
その結果花蕾の肥大は緩慢になります。
自然現象であるこの高温に私の肥培管理がどれだけ太刀打ちできるか。
結果はまだわかりませんが、どうしようもない状況ではなくなっているようです。

ところで昨日のブログ。
ちょっと一方的でした。
少し抜粋して、事実だけを並べると・・・。

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・TELしても出ない。
 翌日またTELしてもやっぱり出ない。
 折り返しもない。
 (知り合いの農家さんにこの話をすると「あー、あいつらそうやで。」だそうです。)

・TEL1本で確認できることに何日も返事がない。
 「どうだった?」聞くと「お前のことばかりやってるわけちゃうんじゃ!」
 (京丹波町役場の管理職は町民に”お前”といいます。)

・条件の悪い農地やいわくつきの農地しか紹介してこない。

・私の手元資金の話をしたら、全然関係ない町民にペラペラ喋る。

半年以上こんなことがあってとうとう私も「お前の世話にはならん!」と言って今に至っています。
(私も「お前」と言うようになってしまいました。)

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やっぱりひどい対応ですねー(笑)。
もう少し補足します。
問題はなぜそんな横柄になってしまうかということ。
結局役場というのは中央官庁が打ち出した方針に沿った対応をせざるを得ません。
何かというと理由をつけて補助金とか助成金を支給。
ある意味ではそれが彼らの成果です。
「認定農業者を何人認定して、こんだけ助成しました。」
みたいな話です。
でも、そこにはどうしても・・・・人たちが群がってきます。

長年そういう人たちを相手にしてしまった結果、歪んでしまったのかもしれませんね。

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