京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ: 栽培 2014

天気予報では夜中は雪でした。
何を言ってるんでしょう。
ここは京丹波町ですよ。
正月に降ったばかりなのに。
そんなしょっちゅう雪降るか!
と、朝起きてベランダを覗くと・・・。
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そ、そうきましたか・・・。
果樹園造成地に行くと・・・。
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もしかして京丹波町は雪国だったのか・・・。

ということで今日も作業に入れず。
仕方ないので農機会社の事務所に行ってぼやいたり、事務作業をしているうちに午前が終わりました。
と、そこにイチジク用の農地についてTELが入りました。
候補地があったらしく、早速見に行きました。
しかし日照・水はけともバッチリ、というわけにはいかず、少し心配な感じ。
が、これから住む地域にある農地です。
よその地域ならお断りしたと思いますが、私はここの新入りです。
まずはここから始めて少しずつ条件の良い農地に広げられるように頑張るのが良いか・・・。
今日は結論を出さずに後日回答することにしました。

午後は綾部市のY農園のご主人にTELでごあいさつ。
このY農園さんですが、私の目標というか憧れの農家さんです。
自分がどのような農場運営を目標にしていこうかと考えていた時にこの農園のことを知り、「これ最高!」と思いました。
ご家族で経営されていて、スモモとブドウが看板です。
直売所も運営されていて、シーズンになるとお客さんがひっきりなし。
綾部はもちろん大阪からも買いに来る人もいるそうです。
言葉で飾るような安っぽさがまるでない。
きちんとした品質のものを作り、それをお客さんが支持している。
ちょっとやそっとではビクともしないというか、そういう経営を確立されています。
実はこのご主人も会社を退職されて果樹農家に転身された方です。
それがちょうど今の私と同じ50才くらいのこと。
で、失礼かとも思いましたが聞いてみました。
「安定するのにどれくらいかかりましたか?」
「んー、15年。」
作物の栽培って、品種や栽培方法をあれこれ試しながら行います。
野菜の場合は半年か1年で結果がわかりますが果樹は時間がかかります。
例えばブドウもいろいろ品種がありますが、試行錯誤した挙句に「この品種はこの土地に向かない。」という結論を出すのにも5年くらいかかることもあるそうです。

この先について見直さなければならないことが一つわかった気がしました。

今日はいちじくの農地探しと、年末の挨拶等です。
農地探しは1月に入居予定の家のお隣にご相談しました。
「ご縁があり隣に入居することになりました。」と突然TELし、農地のご相談をさせて下さいとお願いしました。
11時に伺って栽培する作物、農地の条件、制約になりそうな事項等について打ち合わせ。
やはり農地探しには時期的に少し出遅れていましたが「出来るだけ当たってみる。」と言っていただきました。
帰宅後にも「もう少し確認させてほしい。」とTELをいただき、本当に真剣に探していただいています。
このご恩は地域貢献によりお返ししなければなりません。
なんとか良い農地が見つかることを祈ります。

ブドウ園の整備はすすんでいますが、イチジク用の農地がまだ見つかっていません。
イチジクは大きなポットに植え替えて大苗を作ることで、来年春に植え付けられなくとも何とかなります。
しかし無駄な労力や経費がかかるうえ、収穫開始時期もやや遅れるため何とか来年春に植え付けを行いところです。
新規就農者や新規参入の法人がまずぶつかる壁の一つが「農地探し」です。
京都府で相談すると、「情報は京丹波町役場にある」と言われます。
京丹波町役場に行くと、紹介される農地は条件が良くないものばかりです。
どういうことかというと、農地はまだ京丹波町内の各地域の中で回っているのです。
高齢化が進み「ワシそろそろしんどいわ」と誰かが言うと、その地域の別の人が「そしたら俺やるわ」となります。
ただしその農地の条件(日当たりや水はけ等)が良ければの話です。
農地の条件が良くないと地域ではやる人が見つからず、ようやく京丹波町役場に話が持ち込まれます。
ですので役場に行っても条件の良い農地というのはなかなか見つけることができません。
この先は耕作できなくなる農地が地域内での耕作者をどんどん追い抜く状況になります。
すると行政に持ち込まれる優良農地が増えていきます。
しかし現状ではこんなところです。
そういったことから「就農はまず家探し」ということになります。
家を見つけて地域に入ってようやく「ここ使うか?」となるのです。
家が決まりつつあり、その地域で空いた農地がないか情報収集を行いました。
顔の広い人に相談に行き、何件か電話をかけてもらい候補地が数件見つかりました。
近日ご相談に行く予定です。

18日にかけて天気が荒れる予報なのでまずはホウレンソウのトンネルを補強しました。
風でめくられないようブロックで押さえます。
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結構これくらいで効果があります。

そのあとは来年に本格的に営農するため、身辺の整理です。
まずはゴルフ場の会員の退会手続き。
ゴルフはメーカー勤務時代の趣味で、コースには月に2~3度足を運んでいました。
しかし前職となる農業生産法人に転職してからの約4年は結局1回もコースに行くことはなく、最初の年に練習場に数回行った程度で、年会費だけが無駄に発生している状況。
今思えばゴルフ自体も好きだったのですが、ゴルフ場という場所が好きだったようにも思います。
都会で暮らしていると休日に緑の多いゴルフ場に行くと本当に気持ちいい。
ところが自然に囲まれた生活になり、やりたいことを仕事できた今、「ゴルフしたい」という気持ちになることが殆どありません。
今後もし再開するとしてもそう頻繁に行くとも思えず退会です。

次に自動車。
今は農作業用の軽トラとは別に自家用車を所有しています。
今年はじめて自分で出荷をしてみて、出荷用の車両はやはり準備したいと考えています。
軽トラは振動が強く製品が傷みやすい。
また、出荷したものが余計なもの(虫など)と接触して汚染させないためにはシートをかけるしかない。
でも、毎日、多い日は何度も走る出荷のたびにシートの洗浄・・・?
さらに雨の日を考えると軽バンのような車両がやっぱり必要です。
でも3台はとても維持できないので今の車を売却するといくらかになりそうかインターネットで査定を依頼しました。

あとはJGAP指導員の資格を更新するため、インターネット研修の資料を手配しました。
JGAP(Japan Good Agricultural Practice)というのは食の安全や環境保全に持続的な取り組みを行っている農場に与えられる認証です。
出荷用に軽バンを準備するというのもこれに関連があります。
なかなかハードルが高く、日本では普及に時間がかかっていますが、今後私が農作物の生産を生業にするうえで、お客様に安全性を訴求する核になるものです。
実際に認証を取得するかは検討中(さまざまな資金が必要なので)ですが、まずは指導員の資格は更新することにしました。

午後は認定農業者申請のため普及所で情報収集を行ったりしました。

しばらく寒さも緩んでいましたが、今日は冬の到来を感じさせる一日でした。
日中も気温が上がらず、真冬のよう。
さらに明日は予報ではマイナス4℃
京丹波町に来て5回目の冬ですが12月の初旬でこの気温は記憶にありません。
ちぢみほうれん草もいよいよ甘味を増してきます。

今日の作業ですが、ホウレンソウは肥料を利かせるためもあり 昨日まで雨をあてましたが、トンネルをもう一度かけました。

午後はパートの面接。
何とか採用してもらえればよいのですが、結果は1~2週間後だそうです。
そのあとは細々した雑用で一日が終わりました。
ここ数日は一時と比べて少しゆったりと時間を過ごせるようになっています。

家探しをしていますが、希望に合いそうな家が見つかり、明日は中を見せてもらう予定です。
実は京丹波町での家探しは4年以上やっています。
前の農業生産法人で働くことが決まった際に、入社前に賃貸ではなく家を見つけて引っ越そうとして以来です。
結局アパートで暮らしながら家探しをしましたが、見つかりかけては話が流れてでここまできました。
農業生産法人を退職することに決めて、今年の2月から改めて色々な人に声をかけて家探しをしましたが、家の中まで見ることになったのはこれが初めてです。

何とか話がまとまりますように・・・。

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