京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ: 農業よもやま

前回(19日)に干ばつの時の雨が最高と書いたのですが、その雨がいよいよ明日やってきます。

はい、台風20号です。
今の予報では最悪コースの紀伊水道より西寄りになっています。
ちょっとそれて来てもおかしくない。
さらに勢力が非常に強い。

というのが今日の京丹波町の状況です。

昨日までは干ばつ対策で灌水作業が中心。
今日は打って変わって台風対策が中心です。
雨はとても欲しいのですが、強風はいらん。
(普通の風なら少しでも作業が楽になるので助かるのですが・・・。)

でもそんな戯言を台風が聞いてくれるわけもなく・・・。

ということで今日はほぼひたすら台風対策です。
行ったのは黒豆の結束。
このところ一人で作業をしていましたが、今日は応援をお願いしました。
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この作物は風に弱い作物です。
見るからに風を受けやすそうでしょ?

通常ですとこの時期だとまだ樹が大きくなっておらず、そこまでの被害は出にくいと思います。
でもこの圃場は樹が大きくなってしまっています。
収穫時期に近い大きさ。
まずはこの圃場に支柱を打って、結束していく作業を終わらせました。
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一昨日あたりから風が強くなってきていて、今日はかなり風が強くいたりしています。
予報では明日の12:00から雨で、明後日は暴風雨になっています。
残りの圃場も出来る範囲で対策をしていきます。

早よやっとけや!ということです。
とっくにやっとかんとあかん話。
もし被害が出ても同情の余地なしです。

およそ一週間ぶりの更新です。

”西日本豪雨から3週間雨がなく、台風12号で少し湿ったあと、霧雨を除くと また2週間雨がない京丹波町です。”

とか、

”夏に一週間雨がないと農地はカラッカラになります。”

とか書いてますねー。

で、今どうなっているかというと・・・。
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「気持ちよさそー!」でしょ?
いや、一時の猛暑を思うと作業してても とても楽です。
風邪とか吹くと、とても気持ちいい。

でも違うんです。
最高に嬉しいのはこういう時の雨。

台風の影響もあり週の後半は雨マークがついています。
それを気にしながら作業を進めますが、どうなるでしょうか・・・。

町が設置した檻があって、私が住んでいる曽根という地域に設置した檻の管理は私が担当しています。
シカが入った時の話は前に書きました。
担当している檻は2つあるのですが、今日はもう一つの檻のほうにイノシシが入りました。
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子供です。
縞模様が消えかかって、一般に”ウリ坊”と言われるより少しだけ大きくなっています。

私が住んでいる京丹波町の曽根という地域は、ほぼ全域が保護区に指定されています。
猟期(11月中旬から2月中旬)には狩猟が出来ません。
この檻もその間は扉が閉められています。

でも猟期以外の期間に限って”有害鳥獣捕獲”は実施されます。
この期間に地域内に入り込んだシカやイノシシを駆除することが農作物の被害を軽減するうえで非常に大切です。
ところが有害駆除の期間って、ほとんどが農繁期と重なります。
なので、あまり駆除活動に時間を割けないのが悩みどころ。

そんな中で十頭くらいの群れを見たという話がありました。
とにかく今のうちに出来るだけ駆除しておかないと猟期になると何もできなくなります。
農繁期だからといって放ってはおけない状況。
町の檻以外にくくり罠も設置して捕獲を試みているところで、今日はこの3頭の捕獲が出来ました。

処理の仕方は前と同じです。
もう書きませんが、可哀想ですよ、本当に。
でも大昔からこうやって人類は動物性のタンパク質を確保しながら、農作物を守ってきたのです。

毎日暑い日が続いていますが、少し身体が慣れてきた感じがします。
でもこの高温もそうなのですが、農家としては困っているのは高温だけではありません。
雨がないことです。
私が栽培している圃場では先日の豪雨以来 一滴の雨もありません。
灌水に走り回っているのは前に書いた通りです。

今日もそんな一日。
でも栽培は水やりだけでは成り立ちません。
今でいうと黒豆の枝豆の土寄せがピンチ。
早生の品種は自分でやりましたが、今は灌水作業で手一杯です。
でもここでも地域の人に助けてもらっています。

実は16歳の少年。
今年から農業関係の高校に通っています。
7月から週末に手伝いに来てくれているのですが、夏休みに突入。
昨日・今日と土寄せの作業で頑張ってもらっています。
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もう大活躍です!

向こうにタンクを積んだ軽トラが停まっています。
彼が土寄せを行っている間に私は灌水作業や草刈りが出来ているというわけです。

ところで写真の通りの土埃。
途中でエンジンがかからなくなり、機械屋さんに来てもらったところ土がスターターのところに詰まっていたようです。
こんなん初めて。
京丹波町はそれくらい乾ききっている状況です。

これも前に書きましたが、ブルーベリー園に灌水している農業用水をタンクに汲んで使っています。
まさに命の水。

でもこの川もだいぶ水量が減っています・・・。
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井堰からの水路には先日の雨で土砂が所々で堆積しています。
この先、川の水量が減っても少しでも水が来るように、今日はそれをさらって作業終了としました。

暑い日が続いています。
京丹波町も今日は37℃。

でも暑さなんかではへこたれていられません。
一番夏い時間を狙うかのように一番ハードな作業・・・。

そんな訳ありません。
農家って夏は昔から一番暑い時間帯は外で作業しないようです。
朝早く起きて、昼は昼寝をして長めの休憩。
暑さが和らいだところでまた作業。

私の場合でいうと、朝は4:30頃からスイートコーンの収穫。
そのあとブルーベリーや、トマトの収穫。
そのあと昼までは何やかんやと作業して昼休憩。

昼は少し長めにとって、やっぱり昼寝付き。

午後は選果など、屋内での作業。
16:00頃に直売所に最後の出荷をしたあと、また圃場で作業というのが一番多いパターンです。

なので、以前も書きましたが、農業ってこれだけ高齢化が進んでいるのに熱中症で亡くなるが少ないんです。
そういう意味では恵まれています。

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