京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

2018年02月

”寒ーい”冬だったのですが、ここ数日は日中は何かポカポカ。
こうなると会話が違います。
「寒いなー」しかなかったのが「暖かいなー」ばっかり。

今日も昼過ぎに近所のおばちゃんと立ち話し。
やっぱり「暖かいなー」で話は始まったのですが、なぜか自分はニットの帽子をかぶっていて。
「なんでこんなん かぶってるんやろー?」
「知らんわ!」

一昨日も近所の農家さんが言った言葉。
「そわそわするなー。」

そうなんです。
春が近づいて暖かくなると農家はそわそわするんです。
「あ、春や。あれもせな、これもせな。」

暖かいだけでなく、雨もない。
もう2週間ほど降ってません。
この時期って例年はトラクターは動かないのですが、数日前からチラホラ見かけます。

でも今晩から雨予報。
”そわそわ”に拍車がかかります。

ところが、作業が進むかといえば、それはまた別の話。
資材の発注の納期が今日までで、リストを作って発注に行ったりなんだり。
でも「やることはやらんと」みたいな一日でした。

午前中はホウレンソウの害虫防除。
少し食害が出だしたので農薬を散布しました。

午後はブロッコリーの圃場準備。
3月は雨が多いという予報になっていたので、やっぱり作業は前倒しておかないといけません。
暖かいと言っても最低気温はまだまだ低い。
苗も思うようには大きくなって来ないのですが、畑を作っていきます。

昨年の暮れに溝は切っていました。
最悪このままで2条植で栽培するつもりでしたが、ここまで乾いてくれたので通常通り1条で栽培します。
まず土壌改良資材を散布。
そのあと元肥も散布。
それらに土が被さるように溝と溝の間に管理機を通していきました。
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土壌改良資材はちょうど良いタイミングですが、元肥は本当はちょっと早い。
でもまあ良しとします。
なんせ”そわそわ”してますので。

今日は今年になって一番暖かかったですかねー。

もう大きな雪はないだろうということで、ブルーベリーの養生を外しました。
外す前はこんな感じで、雪が乗っても枝が折れないようにしていました。
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外したあとはこんなふうです。
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まあ縛り付けていたものを外したので、ブルーベリーもちょっとはすっきりしたかなー。

午後は少し雑務の後、新圃場の計測と確認をしました。
実は隣の地域の方から”使ってもらえないか”という相談を受けていて、一昨日に「やらせてもらいます」と回答しています。
面積は隣接する4つの農地合わせて3反程です。

地権者の方が体調を崩されて、「誰かおらんか?」ということになったらしい。
私のほうも人手がなくて、少しあたってみましたが今のところ厳しい状況です。
でもこうやって声を掛けてもらえるというのはそれなりには信用して貰えているということで、少しお世話になった人でもあり、やっぱり断りにくい。

そうは言っても安請け合いもできません。
農地って作ってみないと分からないところが色々あります。
地目は”田”で畑作農家の当園にとっては今の段階で先々まで約束するのは難しい。
さらにここは数年に一度ですが、大雨の時に隣を流れている川から水が入ります。
また、朝日があたる時間が少し遅いのも気になるところです。
つまり作物を選ぶ農地です。
それで「まずは今年栽培してみて」ということでお話ししました。

でも作るとなるとまずやらないといけないのは獣害対策。
電気柵を設置するので、外周の計測をしながら使い勝手とか細かなところをチェックしていきました。
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あとはタマネギの病気の予防をして、夜にブロッコリーの播種をして今日の作業は終了です。

また、少—しだけ春めいてきましたかねー。
近所の人とあっても「寒いなー」という会話が少なくなってきました。
そうなんです。
春めいてきたと言えば年度末。
今年は二年に一度の地域の役員の改選の年。
”ご苦労はん”の意味も込めて、昨日は恒例の懇親会が行われました。
もうみんなグダグダです。
こんな感じ。
BlogPaint
私じゃないっすよ。
閲覧注意でしたねー。

まあそれはそうと、昨日から大好きなホウレンソウの間引き作業をやってます。
この2畝を間引きました。
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”間引き菜”って聞かれたことありますか?
大根とかでよくあります。
パーッと筋状に種を蒔いて、生育の良い株を残すように抜いたり切ったりしてしまいます。
でもそれを捨てるのはもったいない。
出荷するようなものではないのですが、持って帰って農家は食べるのです。
ホウレンソウではあまり聞かないのですが、今回は遅らせて少し大きくなったところで間引いています。
それで出た間引き菜がこれ。
じゃーん。
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ブロッコリーが1月の上旬で終わり、久々の緑黄色野菜です。
おひたしにしてみましたが、結構甘い!
この品種、期待できそうです。

1回目がだいぶ大きくなっていて、今15cm位。
22~25cmで収獲を始めるので、もう少しの辛抱です。
でも、辛抱するだけではありませんよ。
さらに甘くなるように、肥培管理を行っていきます!

今日は暖かかったですねー。
京丹波町の最高気温は10℃。
午後からは北寄りの風が少し強かったですが、今日くらい気温があるとあまり気になりません。
明日は13℃まで気温が上がるようです。

毎週木曜日に1か月予報が発表されます。
昨日発表された予報では、気温はこんな感じになるらしい。

         低 並 高
1週目      20:50:30
2週目      20:30:50
3~4週目   30:30:40

こんなの このに冬見たことがありません。
11月から寒いばっかしでしたもんねー。
なんか一気に春が来るようです。

ところが良い話ばかりではありません。
今日、夏の見通しが発表されました。

「6月から8月にかけて、夏の高気圧に覆われやすく、全国的に、平年より気温が高くなる」のだそうです。
最近では珍しくなくなった猛暑日が例年より多いだけでなく、空梅雨の可能性もあるらしい。

もう異常気象が正常ですからねー。
あと3月は雨が多いらしい。
予報通りになるということで、準備を進めます。

で、昨日・今日の作業。
苗とホウレンソウのトンネルの管理以外では、ひとつはブロッコリー(後半)圃場の残渣の鋤き込み。
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トンネルをしていたぶん 雑草が多めですが、徐々に仕上げていきます。

それから、また溝さらい。
ここは昨年から使わせてもらっている圃場ですが、一部水が溜まるところがあります。
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ここを乾かさないと、トラクターがにえこんだりして耕耘ができなくなってしまう。
なので昨年は一部しか使用していません。

改善できるかどうかわかりませんが、排水の溝がをさらっていきます。
とにかくできるだけ深い溝を作って水を逃がす以外ない。
20180223_114113

4月から私が住んでいる曽根地域の罠による有害鳥獣駆除作業に従事することは先日書きました。
29年度の猟期での経験により4月からは罠に限って有害鳥獣の駆除作業が行えます。

というのは私の話で、猟期明けの2月16日からは有害鳥獣駆除は始まっており、曽根の罠も稼働を始めています。
自分が4月から管理をすることになっている町罠が気になるのでよく見に行きます。
(町罠というのは町が設置した罠で、管理を猟友会が委託されています。)
そしたら今朝、箱わなにシカが入っているのを見つけました。
遠目に何かが入って暴れているのを確認しました。
近くに行くと若いメスジカで私のことをじっと見つめます。
更に近づこうとするとまた暴れだしました。
鉄でできた罠の中に入っていますが、逃げようとして首の骨が折れるのではないかという勢いです鉄格子に体当たりし続けます。

3月までは資格のある猟友会の会員がこの罠を管理していますが、その人に連絡。
相談した結果、埋設ではなく食肉加工施設に搬入することにしました。

私も段取りを確認しておこうと同席することにし、11:00に猟友会の担当者や加工施設の職員さんが集合しました。
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食肉に加工するので止め刺しをして速やかに放血。
死んだらすぐに施設に搬入して解体を行うことで肉の品質を確保します。

止め刺しの前に電気ヤリで失神させようとしますが、暴れて上手く刺さりません。
結局は棒で頭を殴って失神させ、止め刺しは心臓をナイフで刺して放血。
止め刺しをしてから1分ほどで、声にならない鳴き声を上げて事絶えました。
そのあとは証拠写真を撮って、解体施設に搬入。

4月以降はこういう作業を私もやることになります。

何時にシカが入ったかは定かではありませんが、最初に確認したのが7時30分頃。
少なくとも4時間近く余計に恐怖や苦痛を与えてしまったことになります。
実際に11時に見た時には暴れて口や鼻から相当の出血をしていました。
また町罠のサイズが大きく、暴れて 失神させるまで少し手間取っています。
やはりその分は余計な恐怖や苦痛。
シカが暴れられないよう、パイプなどを使って動けるスペースを制限するような工夫をして作業にあたろうと思います。


他の作業はブロッコリー、ホウレンソウの播種。
苗の管理やトンネルの管理といったところで変わり映えはありません。

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