京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

2014年12月

今日で2014年のブログの投稿は最終になります。
11月から始めたブログですが、読んでいただいている皆さんのおかげで軌道に乗ってきました。

今年を振り返ると良かったような、そうでなかったような・・・。
いくつかの人生最悪の出来事が先行し、いくつかの人生最高の出来事が後を追って支えてくれた1年でした。
今年が良い1年だったか、そうでない1年だったかは来年からの自分次第です。

ブログの再開は1月3日の予定です。

それではみなさん、良いお年をお迎えください!

今日はいちじくの農地探しと、年末の挨拶等です。
農地探しは1月に入居予定の家のお隣にご相談しました。
「ご縁があり隣に入居することになりました。」と突然TELし、農地のご相談をさせて下さいとお願いしました。
11時に伺って栽培する作物、農地の条件、制約になりそうな事項等について打ち合わせ。
やはり農地探しには時期的に少し出遅れていましたが「出来るだけ当たってみる。」と言っていただきました。
帰宅後にも「もう少し確認させてほしい。」とTELをいただき、本当に真剣に探していただいています。
このご恩は地域貢献によりお返ししなければなりません。
なんとか良い農地が見つかることを祈ります。

ブドウ園の整備はすすんでいますが、イチジク用の農地がまだ見つかっていません。
イチジクは大きなポットに植え替えて大苗を作ることで、来年春に植え付けられなくとも何とかなります。
しかし無駄な労力や経費がかかるうえ、収穫開始時期もやや遅れるため何とか来年春に植え付けを行いところです。
新規就農者や新規参入の法人がまずぶつかる壁の一つが「農地探し」です。
京都府で相談すると、「情報は京丹波町役場にある」と言われます。
京丹波町役場に行くと、紹介される農地は条件が良くないものばかりです。
どういうことかというと、農地はまだ京丹波町内の各地域の中で回っているのです。
高齢化が進み「ワシそろそろしんどいわ」と誰かが言うと、その地域の別の人が「そしたら俺やるわ」となります。
ただしその農地の条件(日当たりや水はけ等)が良ければの話です。
農地の条件が良くないと地域ではやる人が見つからず、ようやく京丹波町役場に話が持ち込まれます。
ですので役場に行っても条件の良い農地というのはなかなか見つけることができません。
この先は耕作できなくなる農地が地域内での耕作者をどんどん追い抜く状況になります。
すると行政に持ち込まれる優良農地が増えていきます。
しかし現状ではこんなところです。
そういったことから「就農はまず家探し」ということになります。
家を見つけて地域に入ってようやく「ここ使うか?」となるのです。
家が決まりつつあり、その地域で空いた農地がないか情報収集を行いました。
顔の広い人に相談に行き、何件か電話をかけてもらい候補地が数件見つかりました。
近日ご相談に行く予定です。

ブドウを植え付けるのは来年の2月末から3月の上旬頃の予定です。
このまま植えるのではなく、その前の準備作業をこれから徐々に行っていきます。
土壌改良、PH調整、植穴つくり・・・。
やり方はいろいろありますが、そろそろ決めていかなければいけません。
この準備作業はとても大切なことでなんです。
日照や水はけ等すべてが理想の土地だといいのですが、そんな場所はなかなかなく、今の圃場をそこに近づける作業になります。
野菜だと今年の結果を踏まえて来年改善・・・と出来ます。
しかし果樹は一度植えると何年もそのままですから 後からやり直せないことが多い。
「最初が肝心」なのです。
そこで今日は南丹農業改良普及センターの寺岸副所長(農学博士)に実際に圃場を見ていただき、相談させていただきました。
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寺岸さんはイチジクを中心とした果樹の専門家でブドウの栽培にも精通されています。
排水の改良をはじめ様々な視点から貴重なアドバイスをいただきました。
可能な限り実現していきたいと思います。

ブロッコリの栽培自体は15日で完了しているのですが、この畑ではあと一つ今年の作業が残っています。
畑の準備で出た残渣の焼却です。
この畑は20年以上の耕作放棄地で、栽培を行う前に農地を再生する作業から行いました。
草を刈り、木を引き抜き、土の中の木の根や蔓を掘り出し、石を拾って・・・みたいな作業です。

拾った石。
拾った石
掘り出した木の根
掘り出した根
今日は引き抜いた木や、掘り出した木の根なんかの焼却作業です。
なんかこの冬は焚火しまくりになってしまいました。
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順調に火が付き、午前中で焼くものをくべる作業は終了しました。

午後はタマネギとホウレンソウの畑へ。
前回同様 霜柱で飛び出たタマネギを植え戻す作業をしました。
タマネギですが欠株が多くなってきているところがあります。
ネキリムシにやられないよう定植時に薬を撒いていますが、どの程度の被害があるものか知らなかったので2畝だけは薬を撒かずに観察することにしていました。
定植直後に加害されると聞いていましたが暫くは被害がなく、防除はしなくて良いのかと思っていたのですが・・・。
今日の時点では薬での防除をしなかった畝だけが結構な割合で被害が出ています。
やはり定植時の防除は必須のようです。

そのあとホウレンソウのトンネルの補強を行ったあと、収穫の終わった畝の撤去作業を行いました。
今日のところはトンネルの支柱の回収まで終了。

作業の終わりにブロッコリの畑に戻り、燃えきったかの確認です。
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狙い通りにきれいに燃えました。
火を焚くのはだいぶ上達してきたようです。
以前も書きましたが、焚火って思ったより難しいんです。
慣れないとなかなか火はつかないし、ついてもすぐ消してしまいます。
焚き付けの新聞から始まって、少しずつ大きなものを燃やして火を強くしていきます。
そして完全についた火はなかなか消えません。
上の写真も完全に燃え尽きたわけではなく、中は炭になっていて、明日の朝も燃えているはずです。
果樹園の造成作業では、焼却を行った次の日に雨がしっかり降ったことがありました。
その翌日に灰の中を掻き回してみるとまだ燃えており、木をくべたら簡単に火がついてしまったほどです。

これから直売を中心に自営で農業をしていくわけですが、なんか焚火ってヒントになる気がします。

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