京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

えらい長いこと更新をしていませんでした。
前回の更新が5月10日なので2か月以上更新せず。
ほんとにお恥ずかしい。

でもまあまあ元気にやっています。

前回の更新では”水が足りない”ということで降雨のなさを嘆いていました。
でもそのあと”ドバー”っと雨が来たと思ったらまたしばらくピタっと雨がなく・・・。
と思っていたらまた”ドバー”。

梅雨の後半は九州を中心に大きな災害をもたらす降雨。
京丹波町はそういった災害はありませんでしたが、ほとんど日照がない日々が続きました。
現在出荷しているスイートコーンは途中まではまずまずだったのですが、ここ数日の収穫分は穂が小さかったり、先まで実が入らなかったり・・・。
それでもまだ出荷ができていてそこそこの売上にはなっているのですが、問題は黒枝豆。
植え付けを行ってからの長雨で値が少し傷んでいるのに加え、日照がなく生育は相当悪い状況です。

30年近く前の93年。
40歳以上くらいの人は記憶されているかもしれません。
梅雨が明けず冷夏となり、稲が育たなくて深刻なコメ不足となってしまいました。
会社の食堂もタイなどから輸入したお米に切り替わりましたが、日本人の嗜好や調理法に合わず・・・。
(1993米騒動と言われているようです。)

この時のことが頭にあり。一番恐れているのが冷夏なんです。
日照がない、温度がないというのは農業生産者にとって一番厄介です。
人間の力ではどうしようもないのです。
梅雨が明けるような予報が出たと思ったら、結局明けず。
一度は経験するだろうとは思いながらやってきていますが、「とうとう来たかー」という感じの今年の気候です。

そんななか ここ数日は晴れ!
スイートコーンはぐっと甘くなり、黒枝豆も少しシャキッとした感じです。
成熟が遅れていたブルーベリーも一気に採れだしました。
畑も少し乾き、これまでできなかった作業にも手を付けることができています。

それはとてもよかったのですが、暑さになれないところに急に気温が上がったのでさすがにきつかったですねー。
特に昨日の午後なんか最悪で湿度も高くてぐったり。
仕方ないので夕方までは屋内で作業してそれから外で作業しました。
そこで出会ったのが同じ地域に住むIさん。
確か来年には90歳になられます。

私「いやー、暑かったですねー。」
Iさん「ホンマやなー。」
私「夕方にならんと外でできませんわ。」
Iさん「でもワシ今日グラウンドゴルフしてきた。」
私「・・・。た、倒れますよ。」
Iさん「いや、みんな来とったで!」

グラウンドゴルフの参加者って80歳以上の方がずらっとそろいます。
元気ですねー。

でも元気なのは年配の方だけではありません。
いやな連中も元気みたいで。
シカとイノシシです。
今年は春からあまり捕獲できておらず、目撃もあまりされていなかったのですが、ここにきてあちこちで被害が出ています。
(私も少しやられました。)

それで昨日にイノシシ、今日もシカを捕獲。
今も罠からの電波を受信を確認してみると・・・。

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なんかほんまにみんな元気なようです。

3回目の挑戦となったこの時期のブロッコリー。
とうとう今年は一昨日から収穫が始まっています。

でもねー、品質が狙ったほどではないんです。


4月の20日頃からでしょうか。
雨がさっぱり降りません。
いや、まったく降らないわけではないんですけど、全然足りない。
圃場の土も表面は湿っても少し掘るとカラッカラ。

今日も雨予報でしたが、雨量はやっぱり全然足りません。
夕方に予報を確認しましたが、いずれも降ってもごくわずか。

こうなったらやるしかありません。
畝間潅水。

京丹波町は田植えのピークに入っています。
どこも水が必要な時期ですが、周辺の田んぼのかたに確認して水をあてることにしました。
ここは溜池の水なので、川の水と違っていくらでもあるというわけにはいかないのです。

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左手前に取水口があってそこから水が入ってきています。

手前はスイートコーン。
これはこれで水は欲しいのですが、それより急ぎたいのは奥のほうにあるブロッコリーとタマネギです。

そこまで少しでも早く水が届くようにトラクターで溝を切って、鍬でさらに手直ししていきました。

日暮れまでやって「これで大丈夫だろう」ということで帰宅。

でも問題はそのあとです。
夕食を食べているとなんか外が騒がしい。

ど、土砂降りやんか!

雨雲レーダを見るとしばらく強い雨。

たのむわー、天気予報。

水が入りすぎるのもよくありません。
仕方ないので圃場に戻ってヘッドライトを頼りに作業です。
いったん水を止めて状態を確認。

スイートコーンは十分に水が回っていますが、タマネギとブロッコリーはまだまだです。
スイートコーンのところに溜まった水をタマネギとブロッコリーに行くように鍬でまた溝を切っていきます。

結局明日の朝まで水を入れ続けることにしました。

奥までしっかり水が行っていることを願って、今日は寝ます!

昨年はGWが終わってから遅霜がありました。
こんなのはめったにないのですが、一度経験してしまうとやはり気になります。

予報ではここ数日では明日の朝が一番冷え込みますが、最低気温は6℃ないし7℃.。
霜の発生は”気温が5℃以下(または4℃以下)”とされているので「今年は大丈夫そう」と思っていたのですが・・・。

出てしまいましたねー”霜注意報”。

霜ってわからなくて「明日は絶対来るなー」と思っても来なかったり、その逆もあります。
最低気温を見る限り降りそうにないのですが、注意報が出てしまうと何もしないわけにはいきません。

今日は潅水を兼ねて追肥をしたり、圃場をトラクターで耕したりでしたが夕方にはそれらの作業は切り上げて霜対策を行いました。

今年植え付けたブドウは萌芽が始まっています。
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これに霜がついてしまうとアウトです。
なので不織布をかけます。
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スイートコーンも。
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数日前にトンネルは外してありますが、これも霜があたると致命的。
やはり不織布をかけました。
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これは黄色のコーンで、こちらはこれで大丈夫です。
でも白のほうは資材が足りず、一部は不織布を掛けることができませんでした。
そこについては明日は別の対策になります。

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明け方から作物に水をかけます。
これは昨年もやった対策。
不織布ほどではないですが、そこそこの効果があるのです。

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