京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ:農業よもやま > ブドウ園造成

一昨日はしっかりした雨でしたが昨日は降雨がなく、多少乾いたところで先日の続きをしたいところです。
が、アパートのドアを開けてみると・・・。
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濡れてる。
夜中に降りよった。
でもあまり大した量ではなさそうです。
ブドウ園の造成地に向かいます。
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右側が作業済み、左が作業前です。
きついかなー。
とりあえずトラクタで耕耘してみます。
さすがにゴテゴテ。
これだけ練ると掘り起した根も土がこびりついてなかなか見つけづらい。
10時頃に雨が降り出しました。
あと少しなので、拾うのは後にして耕耘だけ行いました。
11時に耕耘は終了。
雨もみぞれ混じりになり、本降りになってきました。
予報では正午頃以外は曇りマークです。
回復を待って続きをすることにしていったん帰宅。
今のうちにと綾部~福知山に備品の購入に行きました。
みぞれが雪になり、止む気配なし。
14時に帰宅して天気予報を見ると、夕方まで雪マーク。
仕方ないのでまたまた雑務な一日になりました。

でも昨年の夏~秋を思うと仕方ないのかもしれません。
以前も書きましたが、いつもは雨のない8月は雨ばかり。
いつもは雨のある9月は雨が降りませんでした。
これで冬だけいつも通りだとへんということかもしれません。
きっと自然も帳尻合わせをしてるんです。
待ちながら、やれることをやっていくしかありません。

果樹園の造成地。
昨日は晴れではなかったものの雨は降りませんでした。
びしょびしょの状態ではなくなっています。
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トラクタで耕耘してみました。
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水たまりになっているところは厳しいですが、何とかなりそうです。
耕耘して出てきた木の根を拾っていきます。
木の根には病気がついていることが多く、取り除くことで病気を予防することができます。
さらに農薬の使用を減らすことにもつながります。
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こんな根が出てくることもありますが、稀です。
これまでに重機で大きな木の根は取り除いてもらえていますので、思ったより木の根は少なく作業ははかどりました。
耕耘して拾って、耕耘して拾って・・・。
今日で全体の80%ほどの面積の作業が出来ました。
一度だけではなく植え付けまでにこれを何度か繰り返したいところです。

天気予報では夜中は雪でした。
何を言ってるんでしょう。
ここは京丹波町ですよ。
正月に降ったばかりなのに。
そんなしょっちゅう雪降るか!
と、朝起きてベランダを覗くと・・・。
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そ、そうきましたか・・・。
果樹園造成地に行くと・・・。
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もしかして京丹波町は雪国だったのか・・・。

ということで今日も作業に入れず。
仕方ないので農機会社の事務所に行ってぼやいたり、事務作業をしているうちに午前が終わりました。
と、そこにイチジク用の農地についてTELが入りました。
候補地があったらしく、早速見に行きました。
しかし日照・水はけともバッチリ、というわけにはいかず、少し心配な感じ。
が、これから住む地域にある農地です。
よその地域ならお断りしたと思いますが、私はここの新入りです。
まずはここから始めて少しずつ条件の良い農地に広げられるように頑張るのが良いか・・・。
今日は結論を出さずに後日回答することにしました。

午後は綾部市のY農園のご主人にTELでごあいさつ。
このY農園さんですが、私の目標というか憧れの農家さんです。
自分がどのような農場運営を目標にしていこうかと考えていた時にこの農園のことを知り、「これ最高!」と思いました。
ご家族で経営されていて、スモモとブドウが看板です。
直売所も運営されていて、シーズンになるとお客さんがひっきりなし。
綾部はもちろん大阪からも買いに来る人もいるそうです。
言葉で飾るような安っぽさがまるでない。
きちんとした品質のものを作り、それをお客さんが支持している。
ちょっとやそっとではビクともしないというか、そういう経営を確立されています。
実はこのご主人も会社を退職されて果樹農家に転身された方です。
それがちょうど今の私と同じ50才くらいのこと。
で、失礼かとも思いましたが聞いてみました。
「安定するのにどれくらいかかりましたか?」
「んー、15年。」
作物の栽培って、品種や栽培方法をあれこれ試しながら行います。
野菜の場合は半年か1年で結果がわかりますが果樹は時間がかかります。
例えばブドウもいろいろ品種がありますが、試行錯誤した挙句に「この品種はこの土地に向かない。」という結論を出すのにも5年くらいかかることもあるそうです。

この先について見直さなければならないことが一つわかった気がしました。

今日は朝から快晴です。
久々の快晴なので張り切って果樹園造成地へ。
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イヤーやっぱり気持ちいい!

2月下旬からの苗の植え付けまでの作業は以下です。
①土壌改良資材の散布
②耕耘して土壌改良資材を鋤き込みながら、土の中に残っている根の除去
③畝立て
④植穴作り
本来は土というのは湿っているときにはいじらないのが原則です。
グタグタになってろくなことがありません。
ですので土が乾く夏場にやっておければベストの作業。
しかし果樹園にする農地が決まり、ようやく造成にこぎつけたのが11月になってから。
そこから約1か月かけて木の伐採と整地が完了したのが12月上旬。
その後は例年にない寒さもあり、土が乾いた状態になることはありませんでした。
今日も晴れはしましたが写真のとおり水たまりができている状態。
まずは①の土壌改良資材の散布を行いました。
苦土石灰140Kgとようりん300Kgを圃場全面に散布。
これは結構力仕事で、久しぶりに気持ちよく汗をかけました。
午前はここまで。
引き続き②の耕耘をするか悩みましたが、いくらなんでも湿り過ぎと思い明日に変更しました。
午後はタマネギの圃場へ。
やはりある品種だけが欠株が目立ちます。
「もう植えてもあかんやろーなー。」と思いながらも何もしないのは嫌だったので、残った苗で補植しました。
午前と違い風が強く、次第に曇ってきました。
予報よりも天候の崩れは早そうです。
作業を終え、帰宅して天気予報を確認すると・・・。
夜半から朝まで雪マーク。
なんかなー。
とにかく明日の朝に圃場の状態を確認して今後の作業を決めるしかありません。

今日も昨日までと同じような天候です。
家から出るとやっぱり雨。
でもほんの少しです。
で、昨日中止にした木の焼却を行いました。
3時間程度の作業でしたが、久しぶりに外で作業ができてなんかホッとしたというか・・・。
雪もほとんど解けました。
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でも重機で踏んだ後なのでまだグチョグチョの状態。
日曜以降の「晴れマーク」に期待するしかありません。
しかしこんな冬は京丹波町に来て初めてです。
この時期は農場が乾かず、春が待ち遠しいのはいつも通りですが、こんなに晴れないのはあまり記憶にありません。
思えば昨年も例年とは全く違う気候でした。
京丹波町って夏に雨が降らないんです。
一昨年まで4回夏を過ごして、3回は渇水。
あと1回も「そろそろ欲しいなー。」ってなって何とか降ったくらい。
ところが昨年の8月は晴れずに雨ばっかり。
みんな「今年は米はあかんなー。」と心配したくらいです。
ところが例年はそこそこ雨のある9月前半は雨がさっぱり降らず・・・。
ベテラン農家さんも「こんな年は初めてや」って。
毎年同じ気候なら同じことをすれば上手くいくのでしょうが、そうはいきません。
タイトルに書いた「百姓は毎年稽古」というのは私が尊敬している京丹波町の農家さんの口癖です。
もう子供の頃から60年以上農業に携わってきた人の言葉。
しかし、今の私は自分のことを「百姓」と言えるには程遠い状況。
稽古させてもらっているといったところです・・・。

でもやっぱり晴れてほしい!

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