京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ:栽培 2019 > 2019 黒枝豆

前に書きましたが、スイートコーンの撤去作業で金曜日にトラクターで耕耘しました。
やってて思ったのは、土がカラッカラ。

今年は例年に比べてたまに夕立があります。
前回は6日に短時間ですがザバーっと夕立がありました。
それでもこんな状態。
とにかくこの高温ですから仕方ないですかねー。

でも作物にとってはたまったものではありません。
特に黒枝豆の栽培では開花をしているこの時期の乾燥は大敵。
せっかっく咲いた花が落ちて実にならず、収量を大きく落とす原因になります。

ですので一昨日から潅水を行っています。
今年の枝豆の栽培はすべて田んぼなので水路があり、基本的にはそこから水を取ることができます。
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周囲ではお米が栽培されており、他の農家さんも田んぼに水をあてていっています。
それを見ながら「今ならとっても大丈夫」というところで自分の田んぼに水をあてます。
水があてられないところはタンクに水を汲んでの潅水も行い、今日で一通りの潅水ができました。

でもこれっていつも出来るわけではありません。
昨年みたいに猛暑のなかで3週間も雨がないとかなると、用水路の水も少なくなってしまいます。
(押すような強い水が来ないと乾いた圃場全体には水はいきわたりません。)

猛暑ではありますが水に関しては今年は助かっています。

本日、スイートコーンの最終の収穫と出荷を行いました。
今年のスイートコーンはこれで終わりです。
一時期ですが白が害虫を防除しきれず、出荷が減った時期がありました。
それとこちらは白だけでなく黄もですがアライグマによる食害で中盤まで結構やられてしまいました。
後半になってからは侵入経路がわかったので4頭捕獲して、それからは被害はほとんどなくなっています。
ただ、出荷したものはほぼ完売で売れ残りは殆どありません。
ということで、今年は”〇”ということでよろしいかと思います。

まあ気候に救われたところはありました。
スイートコーンは暑さに弱く、受粉の時期に気温が高いと受粉不良で良い品物は出来ません。
なので8月に入ると品質が悪化して、収獲をやめるのですが・・・。
その点今年は梅雨明けが遅く、受粉の時期は比較的気温が低かったので助かりました。

でも余韻に浸っている時間がないのが現状です。
すでにブロッコリーやカリフラワーの育苗を始めていますが、苗が出来るまでに畑の準備を終わらせないといけません。
すぐにトラクターにハンマーナイフを装着して撤去作業にかかります。
これ、気を付けないといけないんです。
水温計とにらめっこしながらの作業になります。
少し作業をすると・・・。
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ハンマーナイフで残差を砕くと空気の取り込み口にかすがべったりつくんです。
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これが原因でオーバーヒートするんです。
ほんとです。
これまでに2回やりました。


残渣を砕いた後は一度目の耕耘。
昼をまたいで黄色の圃場は完了しました。
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まだ残渣が鋤き込み切れていませんが、1回目はこんな感じです。

白を栽培した圃場は8割がた出来たところで時間切れ。
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あとは明日に回しましょう。

さて明日から世間では長期休暇になります。
夏の作物として残るはブルーベリー。
この休みが終わると、直売所への来場者数はぐっと減り、9月になるとさっぱりになります。
ということで夏のかき入れ時もあと少し。
明日からの9日間、しっかり売っていきましょー。

あ、黒枝豆。
標準の暦通り蒔いたのも開花しています。
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スイートコーンの圃場を耕耘していても、このところの高温で乾燥が進んでいます。
冬作の圃場準備もありますが、こちらも抜かりなくやらないといけません。

暑いですねー。
昨年の夏は異常な猛暑と思っていましたが、梅雨明けしたとたんに同じような高温の毎日。

でも実は春先からずっと冷夏を心配していたんです。

2月に発表された「暖・寒候期予報」では以下のようになっていました。

「6月から7月は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。その後は、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
夏(6月から8月)の降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。」

就農して以来ずっと「一度は経験するんだろーなー。」と思って心配しているのが冷夏です。
’93年に異常な冷夏がありました。
梅雨が明けず、ずっと日照がない夏。
全国的にコメが凶作で、タイ米とかが緊急に輸入されたりした年です。
新入社員の頃に派遣先でお世話になって先輩(家が宮城県の米農家)が、実家に米を送って下さり・・・。
お礼の電話をかけたら「世が世なら大飢饉」と話されていたのを覚えています。

あれから30年近くたっています。
さらに異常気象が当たり前の昨今。
いつあの夏が再来してもおかしくないですもんねー。
それを思えば、今のところは無事な夏と考えないといけません。


今日ですが黒枝豆の開花を確認しました。
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一昨日に写真を載せた圃場で、10月の頭からの出荷を目指して早播きしたところです。
「新丹波黒」という品種で、最後まで栽培すると正月のおせちでよく使われる黒豆になります。
これを未成熟な状態で枝豆として収獲・出荷します。


もう少し黒枝豆の状況をご報告しましょう。
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こちらは新丹波黒を標準の暦に従って播種した圃場です。
確認しましたが、まだ花は咲いていません。

それからもう一つ。
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これは「紫ずきん」という商品名で9月に販売される黒枝豆の極早生と早生の品種です。
新丹波黒とは違って枝豆専用の品種。
直売所には出荷が出来ず、すべてJAを通じての出荷になります。
こちらは10日以上前から花を咲かせています。

ということで今年の黒枝豆は、今のところ概ね順調です!

ブログの更新が大変滞ってしまいました。
2か月以上も投稿せず。
人手不足と設備の故障でぐちゃぐちゃになっていました。
いや、今もぐちゃぐちゃです。
何度か「今日は書こう!」と思ってブログ用の写真を撮ったりもしたのですが、結局何から書けばよいかわからず、今日まで投稿できずにいました。
でもいつまでもそういうわけにいきませんもんねー。
気を取り直してやっていきましょー。

まずは前回の投稿で思わせぶりになっていた黒枝豆のその後です。
最初の圃場分は結局は苗を育てずに、畑に種を直接播きました。
良い具合に雨があり発芽は順調。
今はこんな感じになっています。
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開花前の今の時期としてはちょっと大きくなりすぎですねー。
あまり木が大きくなると花があまり咲かず、実もあまりつかないといわれています。
でも花を咲かせるための肥料は施してあります。
どうなるか、この先を観察しながら管理を進めていきましょう。

ここはいわゆる早まきをしたところです。
黒枝豆に関しては、9月に収穫できる「紫ずきん」を含めて7反弱の栽培を進めています。
早播きをしたところ以外の約5反は今のところ気になる問題はなく、栽培が出来ているといった状況です。

それから夏のメインのスイートコーン。
今年も白と黄を栽培していますが、白の出荷が今日で終了。
残すところ黄があとこれだけです。
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この週末でほぼ収穫が終わるのではないかと思います。
でもとにかくこの暑さです。
最後まで採り切れるように今日は灌水を行っています。

それからブルーベリー。
6月中旬から収穫を始めてはいるのですが、人手不足で思うように穫れずにいたところに さらに鳥による食害。
ヒヨドリに狙われてしまって、6月は結構被害が出てしまいました。
それで頼ってのがこれ。
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これです。
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いや、真剣ですよ。
これが風が吹くと相当暴れて効果があるらしいのです。
このおかげか、7月は鳥害は激減してまあまあの収量を上げることが出来ました。

といったところがこの夏の主要作物の超概略になります。

いやー暑いですねー。
帯広で39℃ですって?
あり得ないでしょう、こんなん。

京丹波町はそこまではいかないものの、当然30℃オーバー。
ここ数日の暑さの前に植えたサツマイモはバッチリ活着しています。
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ところが前回の雨の後に植えたサツマイモは・・・。DSC_0772-816x612
枯れてはいません。
いちおう着いてはいるようなんです。
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まあでも暑さはあと2日程続くらしく、さすがに心配。
念のために遮光資材で養生することにしました。
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それ以外の作物でいうと、スイートコーン(白)の定植は昨日完了しました。
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スイートコーンの定植も昨年とは全然違います。
昨年は短い周期で雨があったので、雨を狙って定植したら灌水は殆ど要りませんでした。
ところが今年は定植したらすぐ灌水。
だけでは終わらなくて、2日以後にまた灌水するのがあたりまえでした。
こういう年は手間がかかります。

この先でいうと黒枝豆の播種時期が近付いています。
大きく分けると種を畑に直接播くやり方と、苗を作って定植するやり方があります。
楽なのは断然直播。
でも苗を作って定植することが推奨されています。
直播した後に良い感じの雨が降ってくれればいいのですが、昨今は思うように雨が来ません。

今年はどうか・・・。
最初の播種が明日、明後日あたりなのですが明後日が雨で、その次の日も時々雨。
さらに一日おいてまた雨。

今年はバッチリの予報です。
こうなると直播しかありません。
で、今日は最初の圃場を仕上げの耕耘を行いました。
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バッチリです。
明日は朝から畝を立てて、明後日の雨の前に種を蒔いたらOKです。

なんてうまくいくわけがありませんでした。
また天気予報が変わってしまいました。
明後日の雨は残っていますが、それ以外は晴れマークに。

直播で行くが、苗を作るかは明日の予報で決めます。

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