京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

カテゴリ: 狩猟

およそ一週間ぶりの更新ですが、この間はほぼ雨。
ずーっと降り続いたわけではありませんが、降ったり止んだりで例年の9月以上に長雨となっている京丹波町です。
もちろん何もしないわけにはいかないので、雨の止み間や小雨の時に作業をしてきたわけですが・・・。
渇水とまでいかなくても、普通雨の日は良い感じに気が抜けて「嬉しいーっ」とか思いながら過ごすのですが、こう雨が多いとなかなか気が滅入ります。

その雨も朝のうちにはほぼ止みました。
こうなると はりきって農作業!

でも良かったのですが、明日・明後日と学生さんが手伝いに来てくれます。
なので今日は農作業以外を少し片づけることにしました。

そうなんです。
狩猟もしないといけないのです。
正しくは「有害鳥獣駆除」。

前にも書きましたが、私が住んでいる”曽根”という地域は、ほぼ全域が保護区です。
地域内に入ってきてしまっているシカやイノシシを駆除できるのは11月14日迄。
あくまで「出来る範囲で」の活動になりますが、やれるだけのことはやらないといけません。

若いイノシシを3頭捕獲した話を前に書きました。
しばらくここにはイノシシが近付いた気配がなかったのですが、また出没してる感じです。
捕獲した檻の近くに くくり罠を二つ仕掛けておいたのですが、こんなことになっています。

一つはワイヤーを切られ・・・。
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もう一つにはイノシシの爪先。
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自分で引きちぎって逃げたんです。
罠にかかった野生動物が 必死に生きようとした結果です。

人間も生きるためにはやるしかありません。
まずは檻。
餌は米糠を主に使いますが、試し掘りしたサツマイモも檻に投入。
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そうなんです。
獣はイモやら栗やら秋の農作物が大好き。

それから慣れない作業で手間取りましたが、罠の修理もして檻の近くに設置しなおしました。
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米糠が置いてある近くにくくり罠を仕掛けています。

有害鳥獣の駆除期間に少しでも捕獲が出来ればよいのですが・・・。

町が設置した檻があって、私が住んでいる曽根という地域に設置した檻の管理は私が担当しています。
シカが入った時の話は前に書きました。
担当している檻は2つあるのですが、今日はもう一つの檻のほうにイノシシが入りました。
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子供です。
縞模様が消えかかって、一般に”ウリ坊”と言われるより少しだけ大きくなっています。

私が住んでいる京丹波町の曽根という地域は、ほぼ全域が保護区に指定されています。
猟期(11月中旬から2月中旬)には狩猟が出来ません。
この檻もその間は扉が閉められています。

でも猟期以外の期間に限って”有害鳥獣捕獲”は実施されます。
この期間に地域内に入り込んだシカやイノシシを駆除することが農作物の被害を軽減するうえで非常に大切です。
ところが有害駆除の期間って、ほとんどが農繁期と重なります。
なので、あまり駆除活動に時間を割けないのが悩みどころ。

そんな中で十頭くらいの群れを見たという話がありました。
とにかく今のうちに出来るだけ駆除しておかないと猟期になると何もできなくなります。
農繁期だからといって放ってはおけない状況。
町の檻以外にくくり罠も設置して捕獲を試みているところで、今日はこの3頭の捕獲が出来ました。

処理の仕方は前と同じです。
もう書きませんが、可哀想ですよ、本当に。
でも大昔からこうやって人類は動物性のタンパク質を確保しながら、農作物を守ってきたのです。

猟期は既に終わっていますが、京都府ではシカとイノシシに限って3/15迄は狩猟ができます。
それで昨日から練習で一人で山に入っています。

農繁期になると猟とかやってる時間がありません。
もともとそれまでになるべく多く活動するということで狩猟を始めています。
3/15迄はなるべく時間を作って山に入ろうと思います。

農作業も忙しくなり始めてはいるので、朝の2時間程度を猟にあてます。
練習と書きましたけど、初心者の私は山を覚えるのが第一。
それから地形だけではなくて、獣の通り道を探す練習です。

昨日は全く獣を見ることができませんでした。
まずかったと思うのは、まず時間が遅い。
昨日は8時から山に入りました。
でもシカは夜行性です。
なるべく早く入ったほうが遭遇するチャンスは当然多いはず。

それから近くまで車で行きすぎ。
車の音だけでシカが逃げてしまいます。

今日はその辺を修正して昨日と同じところに出猟しました。
で、結果は・・・。

尾根に向かって登っていくと「ピュー」というシカの鳴き声。
声がしたほうを見ると40mほど先を2頭のシカが逃げていきます。
バレちゃいました。
あきませんねー。
でもまあ見れただけでも良しとしましょう。

農作業のほうはブルーベリーの補植を行いました。
昨秋の台風で折られた株:2本。
上手く育たず枯れてしまった株:4本。
苗が間に合わず植えれていなかった株:1本。
です。
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元の苗ってこんな小さかったんですねー。

4月から私が住んでいる曽根地域の罠による有害鳥獣駆除作業に従事することは先日書きました。
29年度の猟期での経験により4月からは罠に限って有害鳥獣の駆除作業が行えます。

というのは私の話で、猟期明けの2月16日からは有害鳥獣駆除は始まっており、曽根の罠も稼働を始めています。
自分が4月から管理をすることになっている町罠が気になるのでよく見に行きます。
(町罠というのは町が設置した罠で、管理を猟友会が委託されています。)
そしたら今朝、箱わなにシカが入っているのを見つけました。
遠目に何かが入って暴れているのを確認しました。
近くに行くと若いメスジカで私のことをじっと見つめます。
更に近づこうとするとまた暴れだしました。
鉄でできた罠の中に入っていますが、逃げようとして首の骨が折れるのではないかという勢いです鉄格子に体当たりし続けます。

3月までは資格のある猟友会の会員がこの罠を管理していますが、その人に連絡。
相談した結果、埋設ではなく食肉加工施設に搬入することにしました。

私も段取りを確認しておこうと同席することにし、11:00に猟友会の担当者や加工施設の職員さんが集合しました。
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食肉に加工するので止め刺しをして速やかに放血。
死んだらすぐに施設に搬入して解体を行うことで肉の品質を確保します。

止め刺しの前に電気ヤリで失神させようとしますが、暴れて上手く刺さりません。
結局は棒で頭を殴って失神させ、止め刺しは心臓をナイフで刺して放血。
止め刺しをしてから1分ほどで、声にならない鳴き声を上げて事絶えました。
そのあとは証拠写真を撮って、解体施設に搬入。

4月以降はこういう作業を私もやることになります。

何時にシカが入ったかは定かではありませんが、最初に確認したのが7時30分頃。
少なくとも4時間近く余計に恐怖や苦痛を与えてしまったことになります。
実際に11時に見た時には暴れて口や鼻から相当の出血をしていました。
また町罠のサイズが大きく、暴れて 失神させるまで少し手間取っています。
やはりその分は余計な恐怖や苦痛。
シカが暴れられないよう、パイプなどを使って動けるスペースを制限するような工夫をして作業にあたろうと思います。


他の作業はブロッコリー、ホウレンソウの播種。
苗の管理やトンネルの管理といったところで変わり映えはありません。

昨日のブログに書きましたが猟友会の研修がありました。
京都府主催の研修で「ジビエ利用のためのシカ解体処理技術研修会」です。
直接的な写真は掲載していませんので「閲覧注意」ではありません。
ご安心ください。

猟友会のメンバーは結構平日は勤めている方が多いのですが、平日にもかかわらず大勢の参加がありました。
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林業にしろ農業にしろ、最も大きな被害を与えているのがシカであるのに対し、ヨーロッパと違い シカを食べるという食文化は本来、日本にはありません。
行政としてはシカなどの「森の恵み」を「地域資源」として活用して地域振興につなげたいと考えているようです。

全国的にこういう取り組みが行われていて、京丹波町でも行われだしているということは少し知っていました。
しかし私の場合、狩猟を始めるきっかけは一言でいうと「農作物の被害を減らしたい」というだけ。
駆除に関して人に頼ってばかりでなくて、やれるだけでも自分でやろう、ということでした。
ですのでシカやイノシシを食料としては考えたことがなく、別に食べたいとも思わない。

でもやっぱり殺生するわけです。
猟をやると決心するまでの過程で、自分を説得するような時期がありました。

ある猟師さんがインタビューに答えているのを見たことがあります。
「哺乳類だからダメとか魚類だからいいという話はない。同じ一つの命を頂くんだったら やっていることは同じこと。」

別の猟師さんが言っています。
「あなた肉食べないんですか?社会的に分業が進んで、嫌なところは自分ではやらなくなっているというだけでしょ?」

考えるとこうなるんです。
結局こう考えるしかない。

ところがこうなると自分の中に矛盾しかありません。
私がやろうとしたのはあくまで駆除です。

これまでグループ猟に3回参加して、4頭が仕留められています。
これらは廃棄されるだけで、肉も皮も人に利用されることはありません。
横たわっているシカを見ると、やっぱりなんか違和感が残ります。

今日の研修によると、写真にあるような小規模な解体処理施設が京丹波町に2か所あり、こういう施設を増やしていきたいということでした。
ただ、こういう施設は販売を前提にしているので、傷の少ないものでないといけない。
持ち込むことができるのはほぼ罠で捕獲した個体に限られます。

変な違和感が残ったまま、明日は4回目のグループ猟に参加します。

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