4月から私が住んでいる曽根地域の罠による有害鳥獣駆除作業に従事することは先日書きました。
29年度の猟期での経験により4月からは罠に限って有害鳥獣の駆除作業が行えます。

というのは私の話で、猟期明けの2月16日からは有害鳥獣駆除は始まっており、曽根の罠も稼働を始めています。
自分が4月から管理をすることになっている町罠が気になるのでよく見に行きます。
(町罠というのは町が設置した罠で、管理を猟友会が委託されています。)
そしたら今朝、箱わなにシカが入っているのを見つけました。
遠目に何かが入って暴れているのを確認しました。
近くに行くと若いメスジカで私のことをじっと見つめます。
更に近づこうとするとまた暴れだしました。
鉄でできた罠の中に入っていますが、逃げようとして首の骨が折れるのではないかという勢いです鉄格子に体当たりし続けます。

3月までは資格のある猟友会の会員がこの罠を管理していますが、その人に連絡。
相談した結果、埋設ではなく食肉加工施設に搬入することにしました。

私も段取りを確認しておこうと同席することにし、11:00に猟友会の担当者や加工施設の職員さんが集合しました。
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食肉に加工するので止め刺しをして速やかに放血。
死んだらすぐに施設に搬入して解体を行うことで肉の品質を確保します。

止め刺しの前に電気ヤリで失神させようとしますが、暴れて上手く刺さりません。
結局は棒で頭を殴って失神させ、止め刺しは心臓をナイフで刺して放血。
止め刺しをしてから1分ほどで、声にならない鳴き声を上げて事絶えました。
そのあとは証拠写真を撮って、解体施設に搬入。

4月以降はこういう作業を私もやることになります。

何時にシカが入ったかは定かではありませんが、最初に確認したのが7時30分頃。
少なくとも4時間近く余計に恐怖や苦痛を与えてしまったことになります。
実際に11時に見た時には暴れて口や鼻から相当の出血をしていました。
また町罠のサイズが大きく、暴れて 失神させるまで少し手間取っています。
やはりその分は余計な恐怖や苦痛。
シカが暴れられないよう、パイプなどを使って動けるスペースを制限するような工夫をして作業にあたろうと思います。


他の作業はブロッコリー、ホウレンソウの播種。
苗の管理やトンネルの管理といったところで変わり映えはありません。