京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

2019年11月

今日の日中は日が差して作業していると少し汗ばむくらいでした。
でも暖冬と発表されたわりになんか寒い日が多い11月です。
この先も明日の夜あたりから冷え込んで最低気温が0℃~1℃がずらっと並んでいます。
ということで昨日と今日でレタスにトンネルを設置しました。
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昨年に初めて栽培したレタス。
暖冬とされていて栽培してみたら結果はまあまあ。
ただやってみて思ったのは、暖冬の時以外は難しいなーという感じです。
朝の冷え込みが厳しいとトンネルをしていても作物が凍ってしまうのです。

でもまあ先述のとおり今年も暖冬の予報が出たので栽培しているというのが今年のレタス。

昨年の経験から播種時期を早めています。
このトンネル設置も1週間ほど早い設置となりました。

どうなるでしょうか。
考えたらこの夏も冷夏みたいな予報だったのに、結果はハズレ。
冬は当たってほしいなー。

今夏の猛暑で育苗がうまくいかず、ダメもとで定植したブロッコリーとカリフラワー。
とにかく諦めないで、やれるだけやってみようということでした。
そしたら思いのほか成長してきたというのは前に書いたのですが・・・。

そして今日、こんなんが出来てしまいました。
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きれいなドーム型で軸もバッチリです。

これは早生品種ですが、晩生のほうもとても良い状態になってきています。
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まだ花蕾は出現していませんが、出てくるころにもう少し葉が立てばかなり良い状態といえます。

ブロッコリーだけではありません。
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カリフラワー(ロマネスコ)もよい感じです。

やってみるもんですねー。

こうなると更に欲が出てきます。
特にブロッコリーは2月まで出荷する計画で作付けています。
まだまだ先は長いのですが、品質の良い商品を一株でも多く採ってやろうと今日は追肥追肥の一日でした。
年明けのは昨年はうまくいっていません。
その大きな原因と考えられるのが2点あって、それは改善してきています。
今回はどうなるでしょうか。

京丹波町はブロッコリーの産地ではありません。
自分で試行錯誤していくしかないのです。

今日で有害駆除の第2期が終了。
明日から猟期になります。
前に書きましたが猟期の間は保護区では捕獲活動ができません。
なので今日は保護区に仕掛けてあった罠をすべて回収しました。DSC_0908-1305x979
私が住む曽根という地域は大半が保護区に指定されています。
なので明日からはその外側のわずかなスペースで捕獲活動を行うことになります。

でもなんで保護区に指定されてるんでしょう?
シカやイノシシが増えた要因って色々ありますが、シカに関しては行き過ぎた保護が最大の原因です。
シカが乱獲された時代があって保護を行った。
それはいいんです。
でも問題はそのあと。
その保護政策が数十年にわたってほったらかしになって、シカがとんでもなく増えてしまいました。
農林業被害が深刻になってようやく対策が行われるようになりましたが、もう手が付けられないに近い状態です。

それでもなお保護区というのがあちこちに残されています。
国立公園とか特別なところならわかるのですが、京丹波町のそれも人が生活している区域まで保護区になっています。
食われて当たり前なんです。

さっき書いた通りで曽根は大半が保護区になっているのですが、地域内にいるシカやイノシシを保護してほしいと思っている人はいません。
本当に一人としていません。

不思議で仕方がないのです、保護区って。

8日に降るはずだった雨もなく、そのあとに出ていた今日の雨マーク。
降るには降りましたが、軽いお湿りで終わってしまいました。
でも大丈夫です。
こんな感じで「あーやれやれ。もう数日で雨が降るわ。」とかいうときに蹴られてしまうのに慣れてきました。
こういうときは天気予報は話半分で参考にするくらい。

ということで、枝豆が終わってから取り組んだ灌水が功を奏している格好になっています。
ブロッコリーから始めましたが、ニンジンにもしっかり灌水できています。
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今日もレタスに灌水しました。
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それから病害虫の防除のほうも一通り終了。
枝豆で遅れ遅れになっていた作業がようやく追いついた感じです。


雨がなくて助かっていることもあります。
まだできていなかった作物の圃場準備。
タマネギとニンニクです。
今年は早生の黒枝豆を栽培した田んぼの一部で栽培します。
雨がないおかげで土がよく乾いて、耕耘が順調に進みました。
まずトラクターで荒起こし。
土壌改良資材を散布してまた耕耘。
元肥を散布してまた耕耘。
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今朝もう一度耕耘して概ね良い感じになりました。
あとは畝を立ててマルチを張れば定植準備完了です。

こんな作業をしながら有害鳥獣駆除のほうも進めています。
ここまで一週間でシカ2頭を捕獲。
有害鳥獣駆除期間が終わるまであと3日。
あと1頭は獲りたいところです。

で、有害鳥獣駆除が終わると猟期になります。
私の場合経験年数が足りず、まだ有害駆除では鉄砲が使えませんが、猟期になると鉄砲が使えます。
その準備として今日は射撃場で鉄砲の調整と練習をしてきました。
(年に一度は射撃場で練習しないといけないことになっています。)

50m先の的紙に向けて撃ちます。
銃を据えて照準を調整しながら4発。
そのあと立射で6発。
結果はこんな感じ。
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1年ぶりで2度目の標的射撃としてはまあまあではないでしょうか。

でももっと弾を中心付近に集めたいと考えるのが人情です。
ところが実際に撃っているとそんなことできる気がしません。
黒い円の中に入っても、”あてた”というより”あたった”という感じ。
ピタッと静止できないのです。
それでどうしたらいいか指導員の方に聞いてみました・・・。


競技会に出るようなレベルの射撃の選手でもピタッと静止できているわけではないのだそうです。
揺れ幅がとても小さいのと揺れ方が安定しているらしく、タイミングを合わせて引き金を引いているんですって。

それに近づくために教えていただいたのが”呼吸”。
最後の一発を打つ前に教わったのですが、確かに揺れ方がだいぶ落ち着いた感じがしました。
呼吸が大切なのです。

ようやく黒枝豆が終了しました。
早生系の品種からはじめて2か月間。
これまでは10月のみの出荷でしたが、今年は9月初旬から出荷を始めて終わったのが一昨日です。
その間の大半は6時-21時で作業。
休んだのは9月下旬の1回だけだったので結構くたびれました。

「さあ、休みー!!」

ですよね、普通。

ところがなかなかそうはいかないのです・・・。

一つは有害鳥獣駆除。
11月14日までが有害駆除の期間です。
大半が保護区になっている私の住む地域ではそれまでしかシカやイノシシの捕獲ができません。
昨日は朝の10:30までしっかり寝て、そのあとは罠の点検・補修に費やしました。

もう一つは冬作の管理作業。
9月、10月と最低限のことしかできていません。
罠の点検・補修もまだ残っていますが、今日からメインはこちらの作業。
まずはブロッコリー・カリフラワーから始めました。

前に書きましたが今年のブロッコリー・カリフラワーは猛暑で苗が最悪。
もうダメもとで定植してやってきました。
それがどうなっているかというと・・・。
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写真は早生系の品種です。

晩生はこちら。
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もしかしたら何とかなるかもしれない感じです。

そしてカリフラワー(ロマネスコ)。
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結構いいんじゃあないでしょうか。
花蕾も大きくなり始めています。
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10月の初旬くらいまでは気温も高く、水分が足りない状態。
でもそこに来た台風の雨でぐっと大きくなったんです。
そこを狙って追肥だけはしておいたのが功を奏しました。

その後しばらく雨がありましたが、このところまた渇水傾向になっています。
秋の渇水って本来はあまりないのですが、ここ数年は全然普通な感じです。
昨年も11月がひどい渇水。
今年も8日あたりから雨予報が出ていましたが、今は晴れマークに変わっています。

昨年の二の舞を演じるわけには絶対にいきません。
とにかく水を切らさないよう灌水を始めています。
一株ずつやっていくので時間はかかりますが、この作業をやりきるかが今年の冬作ではポイントになるはずです。

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