京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

2018年10月

黒枝豆の収穫・出荷が終盤となっています。
この週末で最終の出荷となるよう作業を進めているところです。

黒枝豆の収穫・出荷を中心に、並行して冬作の栽培を進めているという状況は変わりません。
前に書いた通りほぼワンパターンの日々。

そんな中、ちょっと異変がありそうです。
それは明朝の低温。
予報では明日の最低気温は5℃となっています。
10月にここまで下がるのは滅多にありません。

こうなると、ちょっとまずい作物があります。
サツマイモ。

イモってジャガイモやらサトイモやらあれこれありますが、種類によって貯蔵に適した温度が全然違います。
ジャガイモなんかは低めの温度が良いとされていますが、サツマイモは違います。
最適な温度は13℃で、湿度が90~95%なのだそうです。
10℃を下回ると障害が出始め。さらに下がると腐敗が起こってしまいます。

そこで、11月中旬以降に行おうとしていた対策を実施することにしました。
産地では専用設備を設けて保存しているようですが、当園では冷蔵庫を使用します。
電源を切って、保温用の設備として活用しようというわけです。

まずは倉庫に置いてあったサツマイモを冷蔵庫に格納。
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写真は紅はるかですが、金時などもあり全部で40箱くらいです。

格納したらファンヒーターと加湿器を設置。
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ファンヒーターの温度設定を調整して、庫内温度はきっちり13℃になりました。
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サツマイモの保存は初めて行います。
上手くいくかどうかわかりませんが、まずはこれでやってみようと思います。

1年で一番忙しい10月も早くも折り返しました。
黒枝豆のほうは、今のところ完売が出来ています。

生活は、ほぼワンパターン。

6時に直売所が開くので、まず1回目の出荷。
そのあと 収穫に向かいます。

8時30分にお手伝いの方が来られたあとは、莢もぎと選別・袋詰め・出荷は皆さんにお任せ。
私は”収穫して選果場に搬入”の繰り返しです。

夜は翌日1回目出荷分の袋づめ。

みたいなことが中心で、最後の出荷の後なんかにブロッコリー、ホウレンソウといった冬作の作業を行います。
でも日暮れが早くなってきてそんなに作業は進みません。
どうしても作業は遅れがちになります。

実は冬作はこれがいけないんです。
夏作だと日を追うごとに作物が成長しやすくなって、あとから植えたものがどんどん追い付いてくる感じになります。
冬作は逆で、ちょっとの遅れが大きな遅れになってしまう。

それで昨日の午後と、今日は枝豆の出荷を中断して冬作の作業を中心に行いました。
明日からはまた枝豆中心になりますが、何とか冬作のほうも頑張ってやっていきます。


あー、サツマイモの最後の品種の収穫も残ってる・・・。
これは近日に。

10月ということで、当園の場合は7月と並んで一年で一番忙しい月になっています。
今月は何といっても、丹波の黒枝豆。

なのですが・・・。

前にも書きましたが今年はとにかくこの枝豆が大不作。
まだ多くの農家さんが出荷を始められていない状況です。
莢が太ってこないのです。
今日も知り合いの農家さんが「あと一週間くらいかかりそう。」とか言ってました。

当園ですが、一株に付く実の数も少なく 例年の同時期と比べるとやや小ぶりですが、なんとか出荷が出来ています。
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新丹波黒は今日で3日目の出荷となりました。
前述のような状態なので、道の駅の直売コーナーの枝豆用の棚はいついってもたいがい空っぽ。
そこに枝豆を出荷に行くと、棚に商品を並べているところにお客様が寄ってきてどんどん買っていかれます。

そんな調子なので値段もいくらでも上げられそうな雰囲気です。
でもなかなかできないんですよねー、気が弱くて。
まあ昨年と比べるとそれなりに上げてはいますが、お客様がびっくりしない程度にしています。

こんな状況は京丹波町だけでなく篠山も同じようです。
例年だと沿道のあちこちに農家さんの枝豆直売所が並びます。
ところが今年はさっぱりやってないらしい。
今日も毎年篠山で買われているという大阪のお客さんが「どこ行っても売ってない・・・。」と京丹波町に流れていらっしゃいました。
でも状況は京丹波町も同じで「どっかで買えないか」とだいぶ探して当園にたどりつかれたようです。

道の駅の直売コーナーでも少しお客様と話が出来るときがありますが、やっぱり直接売るって楽しいです。
たくさん買っていただいたので、近日出荷開始予定のサツマイモをオマケすると、とても喜んで下さいました。
こうなるとサツマイモもやめられませんねー。

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