京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

2018年03月

今日も晴天。
眩しい一日でした。

ホウレンソウ以外の作業では、また圃場の排水の改善。
ここは今年預かることになった初めての圃場です。
先日 管理機で溝を掘ってありましたが、それを鍬を使ってもう少し掘り下げます。
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ここの地目はやはり”田”ですが、その割には良く乾くそうです。

ではなぜ排水の改善をしているかというと、大きな雨が来た時に上の田から水が入るのです。
この辺りでは”旧田”と言われている、圃場整備をしなかった田です。
圃場整備では小さな田がたくさんあり、それをまとめて1枚の田にされています。
そういうところは田ごとに水路に排水していますがここは違います。
水を抜くときは上の田の水を下の田に抜き、その水をさらに下の田に・・・。
ここは一番下の田なので、大きな雨が来た時には一時的に水が溜まってしまうのです。
上の田から入ってきた水で圃場全体が浸からないようにこの溝に誘導しようという試みです。

作業の最中に昨日仮に打った電気柵の支柱も、近隣の農家さんに確認していただきました。
後日柵線を張って仕上げていきます。

午後の作業のメインはブロッコリーの定植。
全部で8回ありますが、今日で3回目が植わりました。
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2回目までは長雨と低温で殆ど大きくなっていません。
この先は好天が続き、まだ気温が上がりそうなので、今日植えた分くらいからは順調に生育するのではないかと思います。

いやー、眩しかったですねー。
この晴れ!!

この時期の生産者ってとにかく圃場が乾いて欲しい。
特に京丹波町のようなところでは圃場の準備で耕耘するのに とにかく乾いて欲しい。
とにかく乾いて欲しいんです。
そんな中での長雨だったので、もう凹みまくりの4日間でした。

それで今日から待ちに待った晴れ!
朝からハイになって作業を始めます。
まずは苗の管理。
夏のメイン、スイートコーンが発芽してきました。
これが第1号。
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いやー、良い感じのスタート。
今日は良い一日になります。

の、はずなのですが・・・。
なかなかです。
こんな感じでジャガイモの芽出しをしていていました。
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毎日見てましたが雨に濡れることはなく、良い感じ。

ところが今朝見たら、なんか変。
種イモの上側は乾いてるのですが、下側が湿っています。
防草シートの上に置いていたのですが、どうも下から湿気が上がったみたいです。
慌ててひっくり返しました。
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30分ほどやってひっくり返し終わった頃には、始めにやったほうは乾いています。
湿っていたのは表面だけみたいです。
あー、良かったー。

とっころがもう一度ひっくり返してみると、もう下側が湿っています。

仕方ないのでいったんイモをのけます。
下から水分が来ないように防草シートの上にビニールのマルチを敷いて、種イモを並べ直しました。
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やってから言うのはあれですが、これ多分逆です。
ビニールのマルチを敷いて、その上に防草シートが正しいのではないでしょうか。
夜露でマルチが濡れてしまうかもしれません。
でもあまり時間を掛けられないので、これで様子を見ます。

このあとホウレンソウの収穫をやって、ごごからは新規圃場の準備。
新規圃場といえば獣害対策。
はい、電気柵の設営を始めました。
作業してても眩しい晴です。
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今日のところは支柱を仮設置しただけ。
明日以降、こんな感じで電気柵を張っていいかを周囲の農家さんに確認して杭を打ち直します。

夕方からはホウレンソウに追肥。
最後にぐっと味をのせます。
当園のいつものやり方です。

少し前の予報では長雨は今日まで。
一昨日に1時間毎の予報が見れるようになり、それによると朝の早いうちに雨は上がります。
今日はそのあとはずっと曇りマーク。

私みたいなアホな農家は思います。
「もしかしたら晴れるかも。」

結果は・・・。

ブー。

ずっと降ったり止んだり。
京丹波町は時雨れの一日でした。

とにかく長い雨。
気温も低くて気も滅入る4日間でした。
でも明日からは晴れ!
なんか、そわそわしますねー。

作業が午前はホウレンソウの収穫、出荷調整と出荷。
午後はキウイ棚。
元はこんな感じで、この天井部分に誘引のためのパイプなんかを付けていきます。
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今日はここまで出来ました。
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約1.3m間隔の格子状に直管パイプを取り付けています。
これだと間隔が広すぎるので、さらに樹脂でできた針金みたいなものをこの間に入れていきます。

夜はスイートコーンの播種とホウレンソウの出荷準備。

あー、23時過ぎてる。

寝ます。

いやー、寒いですねー。
雨が降る前とは大違い。
でも作業のほうは早くもてんてこまいです。
作業が本格化してきたなーと思ったら、一気に忙しくなってしまいました。
ホウレンソウの出荷が始まっていて、これに予想以上に時間を取られています。
苗を作って定植したのと、種を圃場に直接播いたのとがありますが、今収穫しているのは定植したほうです。
生育自体は定植したほうが良い感じだったのですが、出荷調整の作業はこれが最悪。
直接播いたホウレンソウは直根がスーッと真っ直ぐ下に伸びます。
でもセルトレイで育苗したのは根が巻いていて、これに土が絡んでしまうんです。
土が付いたまま出荷なんかできないので、水で洗い流して、根もハサミできれいにしたりで大変です。
まあでも当初からいろいろ試しながらの栽培なので、これも経験ということで我慢しましょう。
でも冬に頑張った甲斐があって、直売所にこの時期に並ぶホウレンソウはハウス栽培ばかりなので、露地ものというだけで差別化が出来ているのは幸いです。

他の作業は、雨の止み間や小降りの時は屋外作業。
ブロッコリーの定植や今年から誘引が始まるキウイ棚の天井部分を作り始めたりしてます。
あとはスイートコーンの播種やら苗の管理とか。
裏の畑の育苗スペースも苗で一杯になりかかっています。
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これは苗というか、ジャガイモの種イモです。
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雨に濡れないようにトンネルに入れてるだけで保温ではありません。
光にあてて発芽させ、丈夫な芽を育てるためにやってます。

あと、スイートコーンですが、今年の品種をご紹介しましょう。
20180320_191258 (1)
今年も黄色と白を栽培しますが、黄色は2品種。
いずれもゴールドラッシュシリーズです。
これまで、気温のが低めの時期はオリジナルのゴールドラッシュでした。
でも新たに開発された品種でゴールドラッシュネオという品種です。
種苗会社にも問い合わせましたが自信満々の感じ。
保険としてオリジナルも栽培しますが、中心はこちらになります。
遅霜の心配がなくなってから栽培するのはゴールドラッシュ88.
これは例年通りで、今年も糖度20度オーバーを目指します。

それから白はガラッと品種を変えます。
これまでは定番のピュアホワイトでした。
直売所とかで他の品種があると買って味見したりしています。
大概は「やっぱりピュアホワイトのほうが美味しい。」というのがこれまででした。

ところが昨年「あ、やばい」というのがあって、それがホワイトショコラです。
まだ糖度が上がりきらない梅雨時期に買ったのにかなりの糖度。
しかも一回り大きい。
さらに(生で食べるのをおすすめしている当園とはあまり関係ないのですが)、加熱してもあまりくすまない。
ということですべての点でピュアホワイトを上回る品種のようです。
初めてなのでピュアホワイトと半分ずつとかも考えましたが、思い切って一気に切り替えることにしました。

ということで今年のコーンはこれで決まり。
乞うご期待です!

きっつい春の嵐が2回あった後は、この時期とは思えない気温の上昇と晴れ続きの1週間でした。
それも今日で最後。
今晩から雨が降って、そのあと気温がぐっと下がりそうです。
まずはこの雨に向けてというのが今日の作業です。

最初にやったのはブロッコリーの定植。
いつもの近所の方に手伝っていただいて、午前中に予定の苗を植え付けました。
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まだパッと見ではほとんどわからない小さな苗ですが、この雨でしっかり活着して大きくなっていただきます。

でもここでもしっかりあるのがシカの足跡。
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数日前に入られたのですが、ここももちろん電気柵で防除しています。
どこかに隙があったのです。
多分ここから、という場所が見つかったので電気柵を補強しています。
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これを付けて以降は新たな足跡は見つかっていません。
何とか無事を祈ります。

それからブロッコリー(後半)の圃場準備。
春の天候不順に備えて、昨年末に仮の畝は立ててありました。
本来1条植で栽培しますが、最悪 2条植は出来るようにしてあります。
今日はそれを1条植にするように畝を半分に割る作業です。

写真の奥はすでに作業済の前半で、手前が後半。
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白っぽく見えるのは今日散布した元肥です。

この畝の中央を管理機で溝を切ることによって1条植ができるように畝を立て直しました。
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 いよいよ春夏作の作業が本格化してきた松穂農園です。

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