京丹波 松穂農園日記

京丹波 松穂農園での栽培記録を中心としたブログです。それぞれの作物をどのように栽培しているかを発信しています。

都会ではあまり見た記憶がないのですが、山間部ではこんな空をよく見ます。RIMG0111
右が雪雲ですぐそのあとをすぐ青空が追いかけています。
こういう日は天候が目まぐるしく変わります。
晴れと雨・雪が数十分単位で入れ替わる。
時雨というやつです。
この冬は時雨れることが多く、たまに朝から夕方まで時雨れっぱなしもあります。
そういう日は「今日は行ける!」と思っても急に吹雪いたようになったりで「クッソー」となり、気分も天気そのままです。

それはそうと今日は久しぶりに雨が全くなく、晴れ間も多い一日でした。
タマネギに追肥をしなくてはいけない時期なのですが、アルバイトがあり農作業に入れません。
雇用を約束してもらっている以上、まずはアルバイトが優先になります。
これから何年かはこういう葛藤になりますが仕方ありません。

明日・明後日は天候は荒れるようですが、土日は何とか作業に入れそうな予報です。
とりあえず期待しましょー。

前回の投稿で 隣接する農地の方から反対され、その農地での栽培は断念したと書きました。
その人は家の前が自分の農地で、その奥が私が栽培を検討していた農地でした。
つまり自分の家の近くで農薬を使用する栽培はやめてほしいというお話です。
その日に確認したのですが家から離れたところなら構わないとのこと。

その人からまたTELがありました。
「地域の役員と話をしたが、曽根(私が転居する地域)では農薬を使用して野菜や果樹を栽培することは一切認められない。よそでやってください。」

京丹波町にも無農薬で栽培・出荷している農家さんはいらっしゃいます。
しかしそれはその人の考えでやられていること。
地域ぐるみで無農薬栽培を行っているという話は聞いたことがありません。
これまで将来は果樹を栽培することを話しながら家探しをしてきました。
曽根で長年農業を営まれている方とも何度もお話しています。
それ以外にも色々な人と話をしましたが、今回のような話は一切ありません。

この方に確認に行く前に隣接する農地の、他の数名の方からは了解を貰っています。
また、この地域は米の栽培が主ですが そもそも米には農薬を散布しています。
私は除草剤は使用する予定はありませんが、除草剤も使っているはずです。

理不尽な話に思えますが、かなり強硬な様子。
この方の考え方や価値観も尊重しなければいけませんし・・・。
いずれにせよ下手に動くと難しい状況になりそうなので、慎重に対応していきます。

今朝起きたらこんな状況。
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毎度こんな写真ばかりで、申し訳なく・・・。
で、今日も昨日の続きで引越準備が中心の1日でした。

そんな中、イチジク畑の候補地に隣接する農地の地主さんのところへ確認に回りました。
今年はまずは野菜を栽培してみて、日照や水はけが問題なさそうなら来年以降イチジクを栽培したいという説明です。
さらに農薬がドリフトしないよう配慮しますという説明。

隣接する農地は5件あります。
うち3件は問題なく、残り2件はご主人がご不在でした。
携帯の番号をお伝えしていったん帰宅。
一件のご主人から夕方にTELがありました。

「農薬を使う栽培はぜっっったいにやめてくれ!」とのこと。
瞬間的に「これは無理。」と思いこの農地での栽培は断念しました。

農薬というのは難しい問題です。
理屈ではないのです。
「農薬=毒」と感じる人に、こちらからどれだけ説明してもすぐにわかって貰えるものではありません。
安全性は検証されているとかなんとか話をしても 受け入れられず、関係を悪くするだけです。
これからこの地域に入っていこうとする私にとって良いことは何もありません。

私が就農したころは「新規就農者の90%以上は有機を志向している。」と言われていました。
私も有機を志向する就農者の1人でした。
そのころ私が思っていたのは、「農薬を使う農業者は農薬を使わない努力をしない人。」というものです。

しかし実際に就農し、現在の農薬のことを知っていくと 農薬を正しく使用する限りは人体に影響がないであろうということがわかってきます。

でも”気持ち悪さ”というものは私の中にも残ります。
残留が無くなったとか目に見えないし、必ず0になるわけでもないし・・・。
そういうことも含めて私の考え方に同意してもらえる人に買っていただくしかないのです。

イチジク畑の農地探しは少し時間がかかるかもしれません。

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